自宅の庭に「聖火台」、応援の炎ともす 「雰囲気だけでも」と手作り
長野県飯田市の男性、パリ五輪・パラ期間に合わせ
飯田市上郷別府の会社員小島亮汰さん(29)が27日朝、自宅の庭に手作りした「聖火台」にパリ五輪の開幕に合わせて火をともした。選手をみんなで応援したいとの思いで、五輪とパラリンピックの期間中はガスを燃料にしてともし続ける。 【写真】庭に手作りで設けた「聖火台」。ガスを燃料にしてともし続ける 小島さんは五輪やパラリンピックが好きで、数あるシーンの中でも「聖火台のお披露目は最も注目が集まる瞬間」と話す。聖火台は新型コロナの影響で現地に行くことができなかった東京開催時に「応援を何か形にしよう」と初めて制作し、親子などが訪れて記念撮影を楽しんだ。
ギリシャに合わせ、太陽光から採火 燃料はガスで
聖火台は土台を合わせて高さ170センチほど。自宅にあった中華鍋と特注した支柱を組み合わせて金色に塗装した。今回の聖火は4月16日にギリシャで開かれた採火式に合わせて、虫眼鏡を使って太陽光で採火。ランタンで火を絶やさないようにして本番に備えたという。 聖火台の周囲には約30カ国の国旗も掲げた。パリ五輪で披露された気球型の聖火台を見て「あれにはさすがに驚いた」と小島さん。「パリに行かずとも、雰囲気だけでも味わい、選手を全力で応援したい」と話していた。