明日発表!元阪神バース、横浜DeNAラミレス監督は野球殿堂入りできるのか?
過去に候補者となりながら殿堂入りを果たせぬまま資格を失ったリー兄弟の兄、元ロッテのレロン・リー氏(70)は、首位打者、本塁打、打点のタイトルを総なめにし、4000打席以上の生涯通算打率・320は、歴代堂々のトップだが、ロッテでの11年間の通算安打で言えば、1579安打(日米通算なら1983安打)、283本塁打と足りない。 また元オリックス(阪急)、ダイエーで10年間プレーしたブーマー・ウェルズ氏(64)も首位打者2回、打点王4回、最多安打4回で1984年には打率.355、37本、130打点で3冠王を獲得しているが、通算で言えば、1413安打、277本塁打で、彼もまた殿堂入りを果たせぬまま候補者から消えた。 あくまでも2000本安打、500本塁打は目安であって、ここ10年で、プレーヤー表彰が7人(若松勉氏、落合博満氏、秋山幸二氏、古田敦也氏、伊東勤氏、松井氏、金本氏)、エキスパート表彰が4人(故・青田昇氏、故・江藤慎一氏、故・榎本喜八氏、原氏)の計11人の野手が殿堂入りしているが、そのうち青田氏、伊東氏、原氏の3人は、その数字をクリアしていない。だが、ラミレスは外国人選手として初の名球会メンバーであり、通算2017安打をマークしているのだ。 しかも、首位打者1度、最多安打3度、本塁打王2度、打点王4度のタイトルを誇り、ヤクルトの日本一、巨人のリーグ3連覇、日本一にも貢献。横浜DeNA監督としても2017年にはCSを勝ち抜き、日本シリーズ進出を果たした。帰化申請を行っており、日本語にも不自由しない。外国人候補者として、初めて殿堂入りの“暗黙の条件”を満たしている。 一方で殿堂入り資格を得た候補者が1年目で一発合格するケースは、よほどのインパクトがなければ難しく、票を積み上げてきた候補者が強いという“年功序列”の傾向がある。 1年目での一発合格のケースは、過去にスタルヒン、王貞治氏の2人しかいず、近年は、2014年の野茂英雄氏、2016年の工藤公康氏、昨年度の金本氏、松井秀喜氏と4人も出てきたが、彼らには、それぞれ記録にプラスして、球史に残る強烈な記憶があった。