39歳で衝撃の現役復帰、星翔太はFリーグでやれるのか?【リアルインタビュー】|STAR is BACK
“フウガらしさ”を取り戻すチャレンジ
──星さんのそのチャレンジはいったい、どこに向かっていて、現時点ではどのくらいまで続けようと思っていますか? まず考えていることは、チームの順位と選手の向上です。好循環を生み出すこと。その一方で、心の底から結果を求めていますけど、その過程でうまくいかなくなった時に生み出されたものが、ポジティブなものであればいいなと思っています。 やはりなにかしらの変化がある状況で終えたい。その意味では、「フウガらしさ」という言葉がどういうものなのかを、みんなが定義できている状態で終われたら理想的だなと。 ──なるほど。今で言えば、その「フウガらしさ」とは? 元々のフウガらしさとは、「ピッチ内も、ピッチ外も、本当に全力でやること」でした。それが「切り替えゼロ秒」というように言語化されてきて。もっと細かく言えば、みんな勝ちたいからすごく主張して、ぶつかり合う。そのなかで昇華されていくことがある。 フィジカルで解決するようなやり抜く力ではなく「思考でやり抜く力」がぶつかり、個々に高め合って成長していくことが、本来のフウガらしさかなと。それを僕らは「ヒューマンパワー」と言ってきましたが、そこが高い選手が強いと、今も思っています。 ──今、その言語化ができる選手がチームに戻ってきた意味を感じています。ちなみに、星さん自身の目標などはありますか? 競技としては、2ケタ得点を目指しましょう(笑)。あとは、2年間、社会人をやったおじさんの挑戦を見て、くすぶっている人たちのスイッチになったらいいなと思います。 そういう無謀なチャレンジをすることがダサいわけでも、かっこいいわけでもなくて、出た結果にどう立ち向かっていくのか。それがいい結果だろうが悪い結果だろうが、こういう人生もあるよね、と。だから俺も頑張ろうとか、私も頑張ろうってなってくれればいいのかなと思います。 ──星さんの挑戦は、誰かにとっての踏み出すきっかけになるような気がします。 僕の人生のテーマに「感情を共有する」というのがあって、良くても、悪くても、感情は共有するものだと思っています。試合を通して感情を共有して、どれだけ人を揺れ動かせるかが大事ですし、それを伝えられるシーズンにできればなと思います。 それが、ゴールで言えば“2ケタ”決めていれば、そういうものを感じてもらいやすいかな、と。でもやっぱり、チームの勝利が大事。自分自身がどれだけチームを押し上げられるか、引っ張れるか。そんなチャレンジをやっていきたいと思います。