39歳で衝撃の現役復帰、星翔太はFリーグでやれるのか?【リアルインタビュー】|STAR is BACK
「プロ」と「二足のわらじ」の両方を経験する
──引退されてからは株式会社MIXIで働かれていました。今も変わらないですか? 今も働いていますよ。フットサルの活動は「副業」にあたるので副業申請をしています。いろいろと細かい経理上の計算はありますが、それ以外は特に問題ないです。 ──すみだは朝の時間帯で練習しているなか、どのような働き方を? 会社がフレックス制度を取り入れているので、僕は12時くらいから働き始め、夜の9時まで働くことを基本スケジュールにしています。成果をきちんと出せていれば問題ありません。 ──とはいえ、午前中の仕事の時間には支障は出ないのでしょうか? 幸いにも、今のところは大丈夫です。電車で練習に行っているんですけど、家から1時間くらいかかるので、そこでメールを返すなど、作業の時間にしています。 練習会場に着いたら集中して、終わったらまたすぐに仕事へ。午前中のミーティングなどは出られないですが、リモートで働くこともできるのでけっこう柔軟にやれています。12時から打ち合わせが入っても、練習場の近くで対応もできますからね。 ──名古屋時代はプロでしたが、今は仕事と選手の二軸です。どうですか? もちろん今もプロのマインドはもっています。チームからお金をもらっているかは関係なく、お客さんがお金を払ってくれている以上、僕のなかではプロだという認識です。お客さんに対して失礼がないよう、最大限努力している姿を出すのが仕事だと思っています。 一方でFリーグの現状を考えると、プロよりも仕事をしながらプレーしている選手のほうが多いです。そこにどんな大変さがあるかを知ることも大事だと思っています。仕事と両立している状況で練習をすると、その疲労度はどうなのか、などもそうですね。例えば、39歳の僕が復帰できるんだったらみんなできるでしょとなるのかは、まだわかりません。 ──たしかに、経験しないとわからないことですよね。 若い選手が引退した時に「引退するほどやりきってないのでは?」と、心のどこかで思っていました。ただ、その子たちの心境が一切わからないので、やってみたらきついのかもしれないな、と。自分が今後フットサルを外から盛り上げようとした時に、そういう選手たちのマインドを知っているのといないのでは大きく違うと思っています。 それを知った上で出てくる意見であれば、一定の説得力があるじゃないですか。プロしかやってない人も、仕事をしながらしかプレーしたことない人も、片方の立場からの発信だけでは伝わりづらいと思うので。両方の立場を経験しておくことで思考的にももう少しクリアになると思いますし、この状況を楽しもうという心境のほうが強いですかね。