イストラテ戦のカリミアンを再現する安保

　その後、カリミアンは安保のことを「チ○ポ」と男性器呼ばわりするなど、外国人だからといって許されるものでもない反則すれすれのコメントを連発。 　安保が「反則しかできないチキン野郎なのに、試合後にオラオラするのやめてくれる？　反則王。バカかお前は。反則ヒーローか？」などと詰めるとカリミアンは「私は反則というよりハンサムです」とジョークで返す余裕も見せる。 　しかし安保が「スダリオ、ストリックランド選手と戦ってきて、でかい選手と戦う恐怖はない。カリミアンなんか、その2人に比べても強さも劣るし、なによりもメンタルが弱い。だからよく反則をする。何一つ怖さはない。問題はない」などとこき下ろすとカリミアンは「そんなお笑いの試合は見ていない。おじさんとやり合っているのは興味はない」と反論。これに安保が「イランの英雄とか言っているけど、パッキャオ選手はアジアの英雄だから規模感が違うし、そもそもお前は英雄でもない。お前はイランの反則王。パッキャオ選手をディスるな」と返すと「あなたは日本のチ○コ」とエスカレートする始末。 　そして「とにかくクリーンファイトをしてくれるようにお願いしたい」と語る安保に対し「俺は拳で語る」とクリーンファイトを約束したかと思いきや、得意のバックハンドブローがこのルールでは反則になることを聞かされると「好きですか？　俺のバックブロー。好きだったら出すかもしれない」とまさかの反則予告。これに安保は「反則しないと勝てへんなら反則してこいよ」と売り言葉に買い言葉。

最後までカリミアンに辛辣な言葉を投げ続けた安保

　最後こそ安保が「みんなが見たかった試合かどうかは自信を持ってはいえないが、エキサイティングな試合を見せて、この反則王を必ずリングに沈める」、カリミアンは「今回はチャンスをくれてありがとうございます。BLACK ROSEとして頑張りたい。12月14日はノーコンテストだったが、最後に花火を上げたいので頑張る」とそれらしいコメントで締めくくったが、波乱含みの試合になるのは間違いなさそうだ。 　また安保はSNSで舌戦を繰り広げた平本との対戦については「やりたい気持ちはあるが、試合どうこうの前にSNSでの幼稚なやりとりをしたくない。今回、俺が手を挙げさせてもらったのは、試合が流れて、去年より大晦日が盛り上がってないと思ったので、そこに火をつけさせてもらいたいと思って提案させてもらっただけ。そういうファンの期待を煽るだけ煽るような、煽り合いはしたくない。俺がMMAをちゃんとやって、平本とMMAで試合が見たいと思われるところまでたどり着けたら、その試合をやるべきだと思った。今回、改めてそう思った。盛り上げるためとか、そういうので軽はずみに発言をするのは違うなと思った」と冷静に振り返ったうえで「彼はMMAファイターだし、そこで俺が“キックでやれ、ボクシングでやれ”というのも違うから、だからMMAでもいいからという提案だった。やるとしたらMMAになると思う」と対戦するとしたらMMAでという姿勢を見せた。