モダンな作風の建築家が最も心惹かれたホテルは、なんと元教会!?大江泰輔さんが感動した宿をご紹介
大江さんがいつか訪れたい宿「べにや無何有 」(石川)
加賀・山代温泉にあり、滞在を憧れる人も数多い名宿です。 「実は玄関までは行ったことがあるのですが、宿泊が叶っていない宿なんです。竹山聖さんの建築と原研哉さんのデザインワークをぜひ、実際に滞在することで堪能してみたいですね」と大江さん。 ここでも自然環境と建築の融合、中間領域と内外の関係性などに惹かれるそう。同様に、ジェフリー・バワの建築にも憧れているという大江さん。スリランカもまだ訪れたことがなく、「意外と留守番になることが多いんです(笑) 今度こそ、ヘリタンス カンダラマを実際に見てみたいですね」
大江さんは外出時、常に小さなメジャーを携帯し「居心地のよさの秘密」を実測で検証するといいます。当然のように滞在した宿やホテルでも、モジュールが気になるのだそうです。 「そういう観点から考えると、フランスで宿泊したラ・トゥーレット修道院は、小さいのに居心地のよい空間でした」と語ります。偶然にも快適に感じた空間の天井高を計測したところ、自らが設計する住宅でよく用いる天井高の2250㎜で、まったく同じだったというエピソードも! 常に素晴らしい空間を分析しつつ、ワールドワイドに建築を堪能している大江さん。真の建築好きの視点から生み出される美しくて快適な住空間に、これからも注目です。