大谷“三冠王も視野?” 絶好調!右手一本でホームラン 古田解説「難しくない」
■先頭打者本塁打43本!NPB記録保持者は?
27日のホワイトソックス戦前、大谷選手がやっていたのは、緑色のボールを使った壁当てです。去年までは投球練習前に行っていた恒例のルーティンです。 古田さん 「(Q.古田さんも去年、このルーティンを体験していましたよね?)肩の後ろの筋肉には棘上筋(きょくじょうきん)棘下筋(きょくかきん)というのがあります。そこのトレーニングとストレッチです」 屋外で恒例のルーティンを10分程度こなした後は、ステップを踏んで体重移動をしながらのスローイングを行いました。投手復帰に向けたリハビリは順調そうです。 さらに自身のインスタグラムでは、愛犬デコピンとドジャースタジアムに向かう写真を公開しました。ご主人様の様子を伺うように一緒に出勤するデコピンの背中には、なんともかわいらしいペット用の小さなランドセルが背負われていました。 球場内でお座りをする姿もアップされ、ファンからは「スクスク大きくなっている!」「ランドセル姿、かわいい!」など大きな反響を呼んでいました。 大谷は1番指名打者で出場すると、1回表から快音を響かせます。今シーズン25号は2試合連続の先頭打者ホームラン。ボールをゲットしたファンは大興奮です。 大谷選手は10試合連続打点をマークし、ドジャースの球団記録を69年ぶりに更新し、通算9本目の先頭打者ホームランとなりました。 ここでクイズです。MLB最多の先頭打者ホームラン記録を持っているのは、盗塁王に12度輝いたリッキー・ヘンダーソンさんですが、一体何本打っているでしょうか? 浅尾美和さん 「20本?」 正解は81本。とんでもない数字ですね。 ちなみに、日本のプロ野球で先頭打者ホームラン記録は43本です。一体、誰が記録したでしょうか? 松木安太郎さん 「これは古田さんでしょう」 正解は、盗塁王13回の福本豊さん(当時・阪急)。リッキー・ヘンダーソンさんメジャー最多の1406盗塁、福本豊さんはNPB最多1065盗塁と、日米でそれぞれ盗塁の最多記録を持つ2人が先頭打者ホームラン記録も保持しているんです。 大谷選手の第2打席は3回表、ノーアウト1塁2塁の場面で、慎重にボールを見極め、フォアボールを選び、後続につなげます。この後、3番フリーマン選手のライト線への痛烈な当たりで、ランナー1人が帰り、大谷もホームイン。ドジャースは4連勝です。 大谷選手 「(Q.6月に成績が良いことに関して?)シーズンに慣れてくるのもそうですし、シーズンの中で良いところ悪いところ、色々改善しながら、ちょうどそういう波が来やすいのかなとは思うので。まずは継続したいですし、これをしっかり最後までシーズンの後も見据えて、しっかりと継続していければいいのかなと思います」 バッティング絶好調の大谷選手は打率、ホームランはリーグ1位、打点もトップに3打点差をつけています(27日時点)。まだシーズンの折り返しですが、三冠王も期待したくなる結果です。 古田さん 「ミゲル・カブレラ選手(タイガース)が2012年に三冠王を獲得しました。カブレラ選手といえばエンゼルス時代の大谷選手に一塁ベースでちょっかいをかけていたのが印象的。直前に大谷選手がデッドボールを当てたからで、お茶目なところもあります」 「一方、ア・リーグはジャッジ選手(ヤンキース)が打撃部門二冠、打率は4位です。もうすぐ規定打席に達するガーディアンズのクワン選手は打率.370(29日終了時点)をマークしています。ジャッジ選手の三冠王は難しいかなと思います」 ちなみに1956年に三冠王を取ったミッキー・マントルさん(当時・ヤンキース)は、打率.353・52本塁打・130打点で両リーグ1位を獲得しました。こちらもすごい記録ですが、まだシーズンは半分。大谷選手にも期待しましょう。 MLBオールスターゲームのファン投票1次投票が28日発表され、大谷選手はナ・リーグ指名打者部門で1位となり、2次投票へ進みました。2位のシュワバー選手(フィリーズ)との一騎打ちとなり、オールスター選出を争います。 ドジャースは29日、敵地オラクル・パークに乗り込み、ジャイアンツと対戦しました。大谷選手は3戦連続の先頭打者アーチに期待がかかります。 1回表、2ストライクと追い込まれた3球目は外のボールを自信をもって見送りましたが、判定はストライクで見逃し三振。厳しい判定に対して、大谷選手は不満げな表情を見せました。 大谷翔平選手は8回表の第4打席で、インコースのボールをはじき返し、快足を飛ばして内野安打。3試合連続安打を記録しました。連続試合打点は10でストップしましたが、打率はリーグトップをキープしています。 試合は9回裏、ジャイアンツにサヨナラホームランが飛び出し、ドジャースの連勝は4で止まりました。