阪神・藤川監督 “ふるいの最終クール”予告!春季C選考の場に「気を抜くなという意味が一番ある」
阪神・藤川新監督がふるいの最終クールを予告した。第2クール最終日となったこの日、練習前に各担当コーチを通じて選手に厳しいメッセージを送ったことを明かした。 「最終クールは、次のキャンプに向けた選手の選択にさしかかる可能性がある。そういう目で見られるかもしれないということを選手たちに伝えてほしいと、各コーチには伝えましたけどね」 13日から始まる最後の5日間は、2月に沖縄で開催する春季キャンプの選考の場となる。16日に予定する紅白戦の成績だけでなく、練習内容、その姿勢も、評価の対象。藤本総合コーチは「結果、取り組み方、いろんな見方がある。そういうところもしっかり加味したい。この子なら、オフもしっかり練習して2月を迎えられるだろうな、とか。紅白戦の結果だけじゃない。全員がホームラン打者じゃないから。いろんな役割の中でどう生きるかも必要」と説明した。 競争をあおるような方針を打ち出した狙いは、もう一つあった。指揮官は「気を抜くなという意味が、本当は一番ある。(最終クールで)終わりと思わせないため。来年へのスタートが始まっていると、首脳陣が強く説明した方がオフに向かいやすい」と意図を明かした。球児監督流の操縦術で手綱を締めた。 (倉世古 洋平)