白熊は新大関・大の里との稽古を重ね再入幕へ闘志
大相撲九州場所(福岡国際センター)が10日に初日を迎える。秋場所を左足痛で休場し十両に転落した福島・須賀川市出身の白熊(25)=二所ノ関=は、弟弟子の新大関・大の里(24)と稽古を重ねて復調。1場所での再入幕を目指す。 復活を期す白熊は、2日に福岡市内の部屋で行われた朝稽古で計16番相撲を取った。新大関・大の里とは10番で3勝にとどまったが、がっぷり右四つの体勢から寄り切る場面もあり、自分の形になった時の力は十分だ。 7月の名古屋場所で十両優勝し、9月の秋場所では新入幕を果たした。しかし、12日目の取組中に左足を痛め「外傷性足関節症」で13日目から途中休場。4勝9敗2休に終わり、九州場所は十両からの再出発となる。幕内の土俵で、ひときわ大きな声援を浴びた先場所を振り返り「だいぶお客さんが入っている時間帯で相撲を取って、そこで声かけていただけたのはありがたい。見ていただいている方のために相撲を取れれば」と、1場所での再入幕に闘志を燃やす。 秋場所後の巡業は休場し、リハビリに専念。福岡入り後に相撲を取る稽古を再開した。「焦って、またケガをして症状を悪くしてしまうかもしれないので、本当に一番一番自分の相撲を取りきるだけ。そこにおまけがついてくればいいかなと思う」。まずは目の前の一番に集中する。(大西 健太)
報知新聞社