【毎日書評】しつこい疲れをとる最高の休み方「リトリート旅」のつくりかた
行った先では、なにかしても、しなくてもOK
リトリートでは普段の日常と違い、何かを「する」ではなく、何かを「しない」と引いていく考え方も必要です。いつも「何かをしていないといけない」という強迫観念が、今の世の中にはある気がしてなりません。 休日くらいは「何かをしないといけない」気持ちから離れてみてはいかがでしょう? 1日全部ではなくても、たとえば1泊リトリートに出たとして、初日の午前中は2時間山歩きをするけれど、お昼を食べて宿にチェックインしてからは、予定を入れておかない「余白の時間」を取ってみるのです。(66~67ページより) 予定が入っていなければ、当然のことながら心に余裕が生まれます。そのため、本を読んだり、泊まる場所が温泉であるなら温泉に入ったり、外を散歩したり、物思いにふけってみたりと、思いのままに過ごすことができるわけです。 私の経験によると、入念に下調べした「やることリスト」よりも、現地で得たインスピレーションや導きのような流れに身を任せることで、より深いリトリートができるように思います。(67ページより) 「インスピレーションや導き」という表現はやや大げさにも感じますが、つまりは予定を入れず、感覚を重視しながら、自分が好きなように行動してみる、あるいは行動しない──。そんな柔軟性こそが、リトリートにおいては重要な意味を持つということなのでしょう。(66ページより) 年末まであと少し。今年の暮れはリトリートにチャレンジしてみれば、新しい年を新鮮な気持ちで迎えることができるかもしれません。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: すばる舎
印南敦史