レスリング世界学生選手権3位の橋本千紘が現役日本人女子最長身のHANAKOを撃破! センダイガールズがスターダム進撃開始!!【週刊プロレス】
11月30日、センダイガールズ・プロレスリング大阪大会(エディオンアリーナ大阪・第2競技場)の第3試合で橋本千紘vsHANAKOのシングル対決がおこなわれた。HANAKOのセコンドには舞華がついていたが、スターダムは同日同時間帯に栃木県下野市でタッグリーグ戦を開催。それを欠場してのセンダイガールズ大阪に姿を見せたことで、何かが起こる予感を漂わせた。 【激闘写真集】橋本千紘がマイティ井上さんばりのサマーソルトドロップ
ともに日大出身。レスリング出身の橋本と学生プロレス出身のHANAKO。世界学生選手権3位の実績を残したトップアスリートの橋本と181cmと現役日本人女子レスラー最長身を誇るHANAKOは小細工抜きの真っ向勝負を展開。ショルダータックルでは互角のぶつかり合いだったが、グラウンドではさすがに橋本の方が一枚も二枚も上手。防戦に回ったHANAKOは一気にスタミナを奪われた。 スタンドに戻ってコブラツイストからサイド・スープレックスを決めた橋本は、時間の経過とともに試合運びに余裕が見られる。HANAKOが劣勢に追い込まれるたびに、リング下から舞華の檄が飛んでいた。 ボディースラムを決めて反撃に転じたHANAKOは、アルゼンチン・バックブリーカーで強引に担ぎ上げ、逆エビで締め上げていったもののロープに逃げられてしまった。それでも長身を生かしたフロント・キックとバックドロップ、スタンドでの肩固めで橋本を苦しめたが、投げ捨てジャーマンを浴びると明らかなスタミナ切れ。動きが鈍ったところに橋本がスピア、投げ捨てパワーボム、ジャンピング・ラリアットと畳みかけてマットに沈めた。 勝負が決まると、HANAKOのセコンドについていた舞華がリングに上がって橋本にシングル対決を要求。橋本が「スターダムの試合があるのに今日ここに来たってことは、よっぽど私と試合やりたいんでしょうね、やってやるよ」と返すと、舞華は「じゃあ、シングルマッチ決定ということで」と強引に決めたが、そこに割って入ったのが敗れたばかりのHANAKO。「橋本、次は私のリベンジマッチだ」と、橋本いわく“最速リベンジ要求”をぶち上げた。 これに橋本が「これはお世辞抜きに、今日、お前は最高だった」称賛。これを受けてHANAKOが、舞華にタッグでの対戦を願い出た。これを聞いた橋本は「タッグと言えば、チーム200kgでしょ!」とパートナーを指名。舞華の方から「場所は1月3日、スターダム有明大会(東京ガーデンシアター)」と指名。 大阪のファンの心中を察した橋本は、「大阪のファンの皆さん、ブーイングしてもいいですよ。大阪で(激突)じゃないんですから。でもこれが始まりだと思って、お前らに勝って次、大阪でやってやりますから」と徹底抗戦を宣言した。 センダイガールズの選手がスターダムに乗り込むのは、里村明衣子が紫雷イオ(現イヨ・スカイ)や宝城カイリ(現カイリ・セイン)と赤いベルト(ワールド・オブ・スーダム王座)を争っていた2015年から2018年までさかのぼる。最近では岩田美香がベルトを懸けて安納サオリと対戦したり、朱里を迎え撃つなどスターダムとのトップ対決はおこなわれているものの出撃部隊は限定的。しかも結果では後塵を拝してきた。ここで満を持してセンダイガールズの最終兵器がその舞台に上がるとの印象。 2006年の旗揚げ戦でセンダイガールズは、外敵を迎え撃つコンセプトを掲げた。同年7月9日、仙台サンプラザでおこなわれた旗揚げ戦では、アジャコング、ダイナマイト関西、尾崎魔弓、井上京子、吉田万里子といったトップクラスを招へいして新人をぶつけた。スターダムとの本格開戦の裏には、来年4月の里村引退を控えて原点に帰ろうとの狙いが見え隠れする。 橋爪哲也
週刊プロレス編集部
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