世帯年収1000万円超えでも貯まらない!そんな「高所得貧乏」に共通する3つの習慣
高所得貧乏の特徴(1)家計の管理が大まか
計画的な貯蓄に取り組むためには、「毎月どれくらいの収入と支出があるのか」ということをきちんと把握することが大切です。 特に、毎月の収支に余裕がない世帯では、家計のやりくりによって貯蓄額を確保する必要があります。 しかし、高収入の人は家計を細かく管理しなくても毎月の収支が成り立ちやすいことから、お金の流れに無頓着になる傾向があります。 結果として、「たくさん収入があるけど、出ていくお金も多い」という状況が続き、上手く貯蓄ができない人が多いようです。
高所得貧乏の特徴(2)突発的に大きな買い物をする
高所得貧乏の人は、突発的に大きな買い物をすることも特徴です。 通常、大きな買い物があるときは前もって予算を確保しておく必要があります。 しかし、高所得の人は毎月まとまった収入があることから、大きな支出に対する心理的なハードルが低い傾向にあります。 その結果、いつも支出が膨らんでしまい、貯蓄に取り組めない人も少なくありません。 大きな買い物をする際は、「来月ボーナスが入るから大丈夫だろう」と将来の収入を当てにするのではなく、現在手元にある貯蓄で対応できるかを判断することが大切です。
高所得貧乏の特徴(3)税金対策に関心がない
日本の所得税では、収入が大きいほど税率が高くなる「累進課税制度」が採用されています。 たとえば、課税所得が900万円~1799万9000円のゾーンでは税率が33%となっており、3分の1を所得税として徴収されることとなっています。 より税負担を抑えるためには、きちんと税制を理解したうえで対策に取り組むことが大切です。 税制優遇には、iDeCoや生命保険控除、住宅ローン控除など多くの制度がありますので、ぜひ活用を検討してみましょう。
所得が高い人でも貯蓄は計画的に取り組もう
貯蓄は「収入が高ければ誰でもできる」というわけではありません。 計画的に貯蓄を行うためには、高収入層であってもきちんと家計管理に取り組むことが重要です。 まずは、毎月の収入と支出を具体的に把握し、どれくらいの金額を貯蓄できるか正確に把握するところから始めてみましょう。 【編集部よりご参考】 記事内において、年収別の貯蓄ゼロ率を紹介しました。 参考までに、手取り収入からの貯蓄割合についても、年収別にご紹介します。 ・年収300万円未満:10% ・年収300~500万円未満:17% ・年収500~750万円未満:20% ・年収750~1000万円未満:27% ・年収1000~1200万円未満:11% ・年収1200万円以上:22% 年収1000~1200万円未満の場合、貯蓄に回す割合は平均で11%であることがわかります。
参考資料
・金融広報中央員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」 ・国税庁「No.2260 所得税の税率」
椿 慧理