“怒りっぽい人”が使いがちな言葉4選!「アンガーマネジメントの6秒ルール」をプロが伝授
こんなときどうしたら? あるある怒りの対処法
――思わず舌打ちしてしまうのをやめるには? 舌打ちって癖になりますよね。しかも相手には「機嫌が悪くなった」と思われるだけで自分の思いは1mmも伝わりません。そんなときこそ、6秒トレーニングを試してみてください。 ――パートナーにもアンガーマネジメントを身につけてほしいのですが……。 アンガーマネジメントの対象はあくまで自分です。他人をコントロールすることはできませんから、「この人の怒り方は悩ましいな」と思ったら、ぜひ言葉で要望として伝えましょう。 ――ついつい家族やパートナーには怒りやすくなってしまいます。 ずばり、身内には期待と甘えが高くなり、怒りが強くなる傾向があります。身近な対象ほど「近くにいるんだから言わなくてもわかる“べき”」「思う通りに動く“べき”」が発動します。 特にパートナー同士は、それぞれ生きてきた環境の違いから価値観が違うことが多々あります。自分が思う当たり前を相手に当てはめると、必要以上の怒りを抱えることになるでしょう。 悩みを相談してくださった方の中に、こんな方がいました。 「僕は歯磨き粉のアクアフレッシュが大好き。毎回絶対に、綺麗に3色出るようにしたい。けど、妻が真ん中からぶちゅっと出すので自分が使う時に歪んでいるのが許せない! 冷静にお願いしても直してくれない!」。 他人から見ると面白く思えますが、ご本人は本気です(笑)。このように、言葉でリクエストしても変えられないと見極めたことに対しては、どうしたらいいかの対策を考えましょう。 ストレスを溜めないためにシステムを変えるのもアリ。この方の場合は「妻と自分で歯磨き粉を分ける」という新システムを導入したほうがいいですね。 ――年齢を重ねると、短気は治るものですか? 個人の性格にもよりますが、かえって頑固になる人もいるので、治るとはいえません。アンガーマネジメントを身につけておけば、「いろいろな価値観があるんだ」「思い通りにならないこともあるんだ」と、自身の許容範囲を広げることができます。そのほうがイライラもなく幸せな人生ですよね。 ◇ 先生のもとでアンガーマネジメントを身につけた人の中で一番多い声は「生きやすくなった」「毎日が楽になった」というもの。家族や仕事でのコミュニケーションが円滑になり、無駄な怒りに振り回されないことの、なんとストレスフリーなことか! まずは6秒から、自分を怒りの衝動から解放するために試してみて欲しい。 アントレース、smile editors=取材・文
OCEANS編集部