“怒りっぽい人”が使いがちな言葉4選!「アンガーマネジメントの6秒ルール」をプロが伝授
怒らない人を目指すのではない! 上手に怒りと付き合うのが最終目標
――そもそも、怒ることは損でしょうか? 感情的に怒ることは、やってはいけない怒りの表現方法です。主には…… ・人間関係に支障をきたす。関係性が悪くなり、人を傷つける。 ・仕事上での信頼を失う可能性がある。 ・自身の評価を下げ、不利益を生じる。 ・冷静な判断ができなくなり、不利益を生じる。 ・伝えたいことが正確に伝わらない。 ・自律神経のバランスを崩し、健康にも悪影響。 こういったマイナスの働きを引き起こします。しかも、一度失った信頼を回復させるってすごく難しいんですよ。 ――やはり怒りは良いことなしですね。先生のように穏やかになれたらいいのですが……。 いいえ! 私がおすすめしているアンガーマネジメントとは、決して怒らない人を目指すのではありません。怒る必要のないことは怒らないで済む、怒る必要のあることは上手に怒る、怒りと上手に付き合うための心理トレーニングなのです。 「あんなふうに怒らなきゃよかった」という一方で、「あのとき怒っておけばよかった」という思ったことがありませんか? 人に伝えるときも、怒りをもって訴えると真剣さが伝わったり、どきっと身に沁みたりすることもあるはずです。 怒りはときに原動力となり良い結果を生むことも。ですから、怒ったっていいのです。ただ、怒りに振り回されずに適切な表現をしましょう。 ――アンガーマネジメント、早速やり方をお伺いしたいです! 3ステップでお伝えします。
【初級編 STEP1】衝動的な怒りをやり過ごす! 6秒トレーニング 人の理性が働くまでかかる時間は6秒。ですので、イラッとしたときに6秒間をやり過ごすトレーニングをしましょう! ここで大事なのが、6秒間耐えるのではなく、やり過ごすということ。違うところに意識を向ける方法としては、「今の怒りって何点?」と点数をつけるのがおすすめ。 「0点=穏やかな状態」、「10点=人生最大の震えるくらいの激しい怒り」だとして、「今の怒りは何点?」と数字で思い浮かべてください。 点数を付けていることに意識を向けている間は、物に当たったり暴言を言ってしまったりなど衝動的なことはできません。怒りを感じたら瞬間的に点数付けをする習慣ができるまで続けてみてください。 すると、「2点って大したことじゃないよね」「これは7点ものだな……」など、何に対してどの程度の怒りを感じるのか、客観的に把握できるようになります。