鍵山、SP首位発進 「すごくよかった」 フィギュアNHK杯
演技を終えた鍵山は、安堵(あんど)の表情を浮かべ、両手でガッツポーズした。105・70点をマーク。「演技自体はすごくよかった」とほほ笑んだ。 【写真】7日、公式練習に臨む鍵山優真 冒頭の4回転サルコーを成功させると、続く4回転-3回転の連続トーループも高さがあった。最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、難なく決め、振り付けに溶け込んでいた。2022年北京冬季五輪で記録した自己ベスト(108・12点)には及ばずも、「最初から最後まで練習通りにできた」と手応え十分だった。 今季は、これがGP初戦。第3戦までのハイレベルな戦いに「いろんな選手を見て、刺激をもらった」という。特に、スケート・アメリカで2位に入ったケビン・エイモズ(フランス)のフリーの好演技に「『おおっ』ってなった」。奮起し、今大会に備えてきた。 会場に入ってからは、「自分の世界に入りすぎず、周りに飲まれすぎず」の良い緊張感で臨んでいる。練習でのジャンプも好調で、「北京五輪を思い出すような調子の良さ」と充実感がにじむ。200点超えの高得点が期待されるフリーへ、「安定した滑りができるように集中したい」。慢心はなかった。(久保まりな)