東海大大阪仰星、東福岡撃破 FL青野寛大主将「適当なプレーをせずに泥臭くどんな形でもスコアしよう」
第104回全国高校ラグビー準々決勝(3日、東海大大阪仰星17-12東福岡、花園Ⅰ)7度目の優勝を狙う東海大大阪仰星(大阪第2)は前回準優勝の東福岡を退け、優勝した2021年度以来、3大会ぶりの4強入り。21世紀に入り何度も激戦を繰り広げてきたライバル・東福岡との花園対戦成績はこれで7勝4敗1分。東海大大阪仰星が自信を深め、2021年度以来、3大会ぶり7度目の優勝に向け弾みをつけた。 【写真】前半、トライを決めた東海大大阪仰星・向井悠統 「丁寧にしっかりつないで、適当なプレーをせずに泥臭くどんな形でもスコアしようと話していた通りのプレーができた」 主将のFL青野寛大(3年)が勝利を喜んだ。前半3分にNO・8米谷翔馬(1年)が右隅に先制トライ。さらに2トライを挙げて17-0で折り返した。風下に立った後半は2トライを返され5点差まで迫られたが、相手の波状攻撃にも随所で好タックルを見せてリードを保った。 湯浅大智監督は「守備、タックル。ここはしっかりと準備してきたので、そこは出してくれた」とフィフティーンをたたえた一方で、反撃された後半の戦いぶりには「甘いで」と反省を促した。 後半は得点できなかったことに青野は「最後にもうひと絞り相手を追い詰めて戦意を喪失させることをすべきだった。詰めの甘い部分があったので修正して明日(4日)練習する」と、常翔学園との大阪勢対決となった5日の準決勝に向けて気を引き締めた。 今年度のチームスローガンは「染める」。花園のスタンドをチームカラーの紺色に染めて、最高の景色にする。(上阪正人)