「プロ野球90年」巨人ファン・井森美幸さんが語る野球の魅力 「2軍落ちして『桑田ロード』を走っていたタレントでした。野球はいろんな人生を教えてくれる」
▽「桑田ロード」を走っていた スポーツは元気と勇気と感動をもらえる。年齢を重ねたベテラン選手が必死に頑張っている姿や、若い子が必死にチャンスをつかもうとしている姿を見ると、私も何かに挑戦しよう、もっと自分を磨いていかなきゃという気持ちにさせてくれます。 仕事をしながら、自分の年齢やキャリアを野球に置き換えて、「私はどの役割をやっているんだろう」と考えたり、野球に教えられたりすることも多いです。新人オーディションの「ホリプロスカウトキャラバン」で優勝して芸能界に入り、言ってみればドラフト1位だったんですけど、2年目から鳴かず飛ばずでファーム落ちしました。「この先どうしたらいいんだろう」という感じで、桑田さんが手術の後のリハビリで走っていた2軍球場の「桑田ロード」をひたすら走っていたようなタレントでした。 常に自分の居場所を確認しやすいのが野球なんですね。「この年齢になったら代打で準備しなきゃ」とか。変にセンチメンタルにならないように、それを楽しみながら自分の役割を考えたりしています。いろんな人生を教えてくれるのが野球というスポーツ。だから楽しいんですよね。 ▽夢のある未来へ
今は女子野球もかなり盛んになってきて、巨人も女子チームを持っています。以前ならやりたくても断念していた女の子たちも、野球ができる環境になってきた。そういう風に変わっていくことはすごく素敵なことだし、未来への希望がつながっていくので、どんどん広まってほしいなと思いますね。 私は小学校の高学年の時にソフトボールをやっていましたが、中学にソフトボール部はなくて、もちろん当時は女子が野球部に入るような環境ではなかったので、小学校でやめちゃいました。女の子も野球ができる環境があったら、やっていたと思います。 いろいろと社会が変わっていく中で、新しく取り入れることと、変えてはいけないもののバランスを取りながら、夢のある未来へつながっていくような野球界であってほしいですね。