3児のママで経営者 子育てに奮闘しながらも作り上げた妖艶ビキニボディ 「『母』も一人の人間として人生を歩む権利がある」
12月8日(日)、 ベルサール渋谷ガーデンにて『サマー・スタイル・アワード 2024 “10th ANNIVERSARY” FINAL』が開催され、矢野愛(やの・さやか / 40)さんがビキニ(ベティ)部門マスターズクラスで2位を獲得した。全体的に脂肪は少なく、引き締まった身体が求められるこの部門で見せた、年齢を感じさせない引き締まった身体は努力の結晶だ。 【写真】矢野愛さんの引き締まったビキニボディ
ボディメイクをはじめて5年ほど経過するという矢野さん。きっかけは、知人の誘いでドレスを着用するボディコンテストへの出場が決まったことだった。 「最初はドレスを着用するコンテストへの出場準備として身体作りを始めました。でも、実際にトレーニングを始めてみると、もっと筋肉を付けるためのトレーニングもしてみたいと興味が湧いてきたんです。筋肉のある身体が純粋にかっこいいと感じたことは大きな要因だったのかもしれません」 同日開催された『サマー・スタイル・アワード JAPAN PRO GRAND PRIX』のプロ・ベティ部門ショートクラスにも出場し、トップ10入りを果たした矢野さん。今大会の出場にあたり、身体に厚みを出すためのトレーニングを積んできたという。 「約5カ月前に出場をした夏のプロ戦では予選落ちをしてしまい、悔いが残る結果でした。敗因は上半身の薄っぺらさ。そこで、これまで行ってこなかった胸トレを週1回の頻度で取り入れました。胸の厚みが出るだけで想像以上にボリュームのある身体に見えやすくなりました」 自身が経営をするパーソナルジムでトレーナーとして活動をしながら、3児の母でもある矢野さん。家庭との両立に四苦八苦することもあったというが、それでも諦めることなくボディメイクを続けた裏には、ある思いが隠されていた。 「2023年10月にオープンしたジムの経営も軌道に乗り、毎日自宅に戻るのは21時頃。子育てもあるため夜のトレーニングは難しく、正直焦りを感じることもありました。でも、私はボディメイクを通して『頑張るということはこういうことなんだよ』というのを母親として伝えたかったんです。母になるとどうしても子どもが最優先になってしまいますが、どう両立をして自分の人生を生きるかも大切だと考えています」 母として子育てに奮闘をしながらも、ボディメイクを通して自身の人生を楽しく過ごすことを忘れない矢野さん。身体が変化することは自己肯定感の向上にもつながると語る。 「どんな方でも筋トレに限らず、自分の時間を作ってあげることが大切だと考えています。特にママさんは、『お母さんなんだから』という使命感に捉われてしまい、自分の時間を取ってはいけないと考える方が非常に多い印象です。しかし『母』も一人の人間として自分の人生を歩む権利があります。1日5分でも良いので、自分に目を向ける時間を作ってみてください。それだけでも自己肯定感が上がり、生活にもハリが生まれ、楽しくなると思います。筋トレや身体作りは自分と向き合うためのツールの一つです。たとえジムに行けなくても、宅トレで身体が変われば自己肯定感も上がりますよ」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:夏目英明
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