ドラマチックな秋の劇場へようこそ!【11選】
【02】レッドロックス野外劇場 アメリカ
コロラド州デンバーの郊外、標高約2000 mに位置する野外コンサート会場。アメリカの音楽誌『ローリング・ストーン』で“全米ナンバーワンの野外劇場”と称されるなど、岩による音響効果が素晴らしい。数々のオペラ舞台だけでなく、ビートルズやU 2、ジミ・ヘンドリックスらのライブも行われた。
【03】ウィーン国立歌劇場 オーストリア
“音楽の都ウィーン”が世界に誇るオペラの殿堂。もともとは宮廷のために建てられ、1869年には皇帝夫妻フランツ・ヨーゼフとエリザベートが見守る中、初演にモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』が上演された。2025年には9年ぶりの日本公演が決定している。
【04】アマゾナス劇場 ブラジル
アマゾン川沿いの最大都市マナウスで、19世紀末のゴム貿易による好景気で建てられた劇場。タイルや大理石はヨーロッパから輸入され、17年かけて外観が完成。豪華絢爛な内装の仕上げには、さらに3年の月日を要した。パリのガルニエ宮をモチーフにしている。
【05】ハルビン・オペラハウス 中国
2015年、ロシアと国境を接し、西欧からの文化的影響が大きい黒竜江省ハルビン市に建てられた。設計は、日本人建築家の早野洋介など、ザハ・ハディド建築事務所出身者が設立した北京の建築事務所〈MADアーキテクツ〉。真っ白な曲線美は豪雪地帯ハルビンで粉雪が舞う様子をイメージし、エントランスでは天井から自然光を取り込む。
【06】ガルニエ宮 フランス
1875年に開場。設計者シャルル・ガルニエの名を冠した劇場。“オペラ座”の愛称でも知られる。もともと湿地帯で地下水の多いエリアだったため、地下には巨大な貯水槽が設けられており、これが舞台『オペラ座の怪人』に出てくる地底湖のモデルになっているという。
【07】ヘイダル・アリエフ・センター アゼルバイジャン
潤沢なオイルマネーで潤い、“第2のドバイ”とも呼ばれる首都バクーに、“アンビルドの女王”とも呼ばれたザハ・ハディドが2012年に完成させた。一帯には博物館や講堂のほか、オペラハウスも設けられており、同国の大統領を約10年間務めたヘイダル・アリエフの名前が冠せられている。