新型Macに搭載された「M4チップ」「M4 Proチップ」の実力は? 実機をテストして分かったこと
M4 Ultraチップの登場はあるのか?
こうなると、当面は「M4 Ultraチップは登場するのか?」ということに焦点が集まる。 オンラインのベンチマークテストのデータベースには、既にM4 Maxチップに関する情報もアップロードされている。それらと今回の結果を照らし合わせれば、M4 Maxチップの位置付けもおのずと見えてくるだろう。 個人のクリエイターが求める(必要な)性能は、今回の発表で出そろったM4ファミリー“だけ”でも十分にカバーできるだろう。ベースグレードのM4チップでも、「自宅でデスクトップPCを使っていろいろな動画を編集する」という使い方に十分耐えられるだけの可用性は備えている。クリエイターにとっても、十分に魅力的な性能を備えているのではないだろうか。 そして、上位のM4 Pro/Maxチップは、よりプロフェッショナルなクリエーターにとって魅力的なものに変わりはない……のだが、「やっぱりM4 Ultraチップを搭載したMac StudioやMac Proがあったらいいなぁ」なんて考えている人もいるだろう。 Blendar Benchmarkの結果を考えると、仮にM4 Ultraチップが出てくればNVIDIAの「GeForce RTX 4080 SUPER」と「GeForce RTX 4090」の中間のパフォーマンスを発揮できる可能性がある。極めて高い電力効率のシングルパッケージに収められた小型コンピュータが、それだけの性能を発揮できる――なんと魅力的だろうか。 もしもM4 Ultraチップがリリースされるとしたら、2025年6月をめどに開催されるだろう「WWDC(World Wide Developers Conference) 2025」当たりになると思われる。約8カ月後が今から楽しみだ。
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