次期「ATOK for Windows」は個人の入力傾向から学習した『変換強度』で候補を表示
(株)ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK for Windows(ATOK Passport)」の次期バージョンTech Ver.35を発表した。 【画像】『変換強度』を学習 今回、次世代のATOK変換エンジン「ATOKハイパーハイブリッドエンジン2」を開発。この機能は、Tech Ver.33から導入された「ATOKハイパーハイブリッドエンジン」の技術を強化。個人の入力状況や傾向から『変換強度』を付与した学習ができる。 例えば、公共施設に勤務するユーザーが『しんせいまち』と入力したとき、直前に確定された『新生町』といった候補を優先して表示せずに、文脈と変換強度から『申請待ち』と正しい候補を提示できる。 また、「ATOKわたしの辞書プラス」では、ユーザーに合わせた『語彙空間』を作成し、学習していない単語辞書に未登録の単語を変換可能。ユーザーの入力傾向から語彙空間を判断し、適切なジャンルの辞書を追加することを提案できる。ジャンルの辞書を追加することで、専門的な用語を正しく変換できるようになる仕組みだ。 例えば、「建築・土木」ジャンルを追加すると、『荒均し(あらならし)』や『大庇(おおびさし)』といった単語を入力履歴がなくても変換できるようになる。2025年2月時点で利用可能なジャンルは、専門的なビジネスのジャンルや趣味・生活、地域ごとのジャンルを多数用意。2025年の夏以降、ジャンルの拡充が予定されている。 「ATOK for Windows」を利用するには「ATOK Passport」への加入が必要で、ベーシックプランの価格は月額300円。クラウド辞書の利用などが可能なプレミアムプランは月額600円、もしくは年額7,200円となっている。リリースは2025年2月の予定だ。
窓の杜,木下 明音