1300人の社員を抱える企業が注目するパデルの可能性。日本代表・冨中隆史が実践するデュアルキャリアのススメ
アジアカップでの初タイトルへ、チームの課題はメンタル強化
――パデルの競技人口は3万5000人とも言われますが、年々増えていますよね? どのようにその輪を広げていきたいですか? 冨中:パデルは年齢、性別に関係なく楽しめるスポーツですし、やはり人数が増えないと競技力が上がらず、強くなれないと思うので、まずは裾野を広げていきたいです。ゆくゆくはアジア競技大会、そしてオリンピックでも正式競技にもなると思いますから。 パートナーシップのお陰で社内でのパデルの認知が高まり、社員の方でスクールに入会したり、定期的にパデルをしている方も増えているので、今後もパデルの体験会などでその輪を広げていけたらなと考えています。 ――パデルではアジア各国の力が拮抗している状況ですが、来年2月の大会に向けて、今はどのようなことに取り組んでいるのですか? 冨中:特に重視しているのはメンタル面です。世界との大事な試合で自分の力を出し切って勝つために、日本代表チームの課題としてメンタル面の強化を掲げて取り組んできました。今は定期的にメンタルトレーニングの講師の方に来ていただいて、日々取り組んだほうがいいことなどを教えていただいています。 ――最後に、アジアカップへの意気込みと、読者へのメッセージをお願いします。 冨中:アジアでナンバーワンになることをずっと目標として掲げてきたので、まず、来年2月の大会でその目標を達成したいと思っています。配信もあると思うので、皆さんにもぜひ応援してもらえたらうれしいですね。まだパデルを知らない方にはぜひ一度体験してみてほしいです。初めて試合を見た方は、後ろからボールが来たりして難しそうに見えるかもしれませんが、簡単にプレーできて、かつ奥が深いスポーツです。仕事では、懐の深い企業に就職できたと実感しているので、就活に悩んでいる学生さんはぜひ、シンプレクスホールディングス株式会社にチャレンジしてみてください。 <了>
[PROFILE] 冨中隆史(とみなか・たかふみ) 1991年11月18日生まれ、奈良県出身。シンプレクスグループのXspear Consulting(クロスピア コンサルティング)株式会社所属、パデル日本代表。東京大学工学部を卒業し、新卒でシンプレクス株式会社に就職。2017年にパデルを始め、2020年にパデル日本代表に選出される。2021年には世界大会アジア予選に出場、同年のダンロップ全日本パデル選手権で優勝。2022年には、シンプレクス・ホールディングスが一般社団法人日本パデル協会とパートナーシップを締結。相手を緻密に分析力し、柔軟に戦術を組み立てるプレースタイルが魅力。
インタビュー・構成=松原渓[REAL SPORTS編集部]