広島・益田 聞きまくって向上“転向型”変則右腕の戦い方 現役ドラフトで日本ハムから鈴木が加入
広島・益田武尚投手(26)が10日、現役ドラフトで日本ハムからの加入が決まった鈴木健矢投手(27)への“弟子入り”を熱望した。面識はないが、同じ変則右腕ということもあり「サイドスローの感覚を聞ける人。いろんなモノを聞き出したい」と教えを請う日を待ちわびた。 益田は昨秋キャンプで新井監督、黒田球団アドバイザーから助言され、サイドスローに挑戦。だが、今季は10試合の登板にとどまった。鈴木はサイドスローでプロ入り。22年に新庄監督からアンダースロー転向を命じられ、23年には自己最多24試合に登板して6勝を挙げた。 境遇に類似点がある投手が味方になった。それは現状打破への好機が訪れたとも言える。「まずは結果を残せるように。とにかく聞いて聞いて、聞きまくろうかなと」。貪欲に吸収して技術向上につなげていく。 現在はウエートトレーニングに加え、バランスボールの上に乗った状態で体幹を鍛えるなどして投球フォームの改善に注力。シーズン中にズレが生じたフォームを修正し、手応えを感じている。 この日はマツダスタジアムで調整した。サイドスローで150キロ台の速球を投げ込めるのが益田の長所。変則右腕同士ではライバルだが、共闘を誓う。「自分の持ち味は消さず、鈴木さんとはちょっと違うタイプの肘を下げた投手と認識してもらえるように」。新たな仲間の存在も励みに、来季の1軍定着を目指す。