レバノン、シリア暫定政府と善隣関係を期待
[ベイルート 26日 ロイター] - レバノンのハビブ外相は26日、シリア暫定政権のシェイバニ外相との電話会談で初のメッセージを伝え、アサド前政権の崩壊で両国関係に新たな時代が開かれる中、最良の隣国関係を築くことを期待していると表明した。レバノン外務省が明らかにした。 1940年代にそれぞれ独立国家となって以来、シリアとレバノンはしばしば緊張関係にあった。 イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、シリア内戦中にアサド前大統領を支える大きな役割を果たし、シリアのアサド政権を崩壊させたスンニ派主体の旧反体制派と戦った。 それ以前、シリアはレバノン内戦(75─90年)の終結後、2005年までレバノンの政治を実質的に支配していた。 05年にレバノンのラフィク・ハリリ元首相が暗殺されたことをきっかけに、レバノンで大規模な抗議活動が起こり、西側諸国からの圧力でシリアはレバノンからの撤退を余儀なくされた。