「駐車違反」で出頭すると「損」するのは本当? 駐車しただけで放置車両? 知らなかったでは済まされない交通ルールの真偽を検証します
放置車両になってしまうとどうなる? 出頭したら「損」はホント?
放置駐車違反を犯したクルマには黄色の「放置車両確認標章」ステッカーが貼られ、そこに記された交番や警察署に出頭していわゆる青キップと反則金の納付書を受け取り、指定された金融機関で納付(現在はスマホの決済アプリでも可能)すれば終了となるが、ウワサで「出頭しなければ点数は引かれず反則金だけ」と聞いたことはないだろうか。 2006年に改正される以前の道路交通法では運転者責任、すなわちクルマを運転していた人の責任だけが問われていた。ところが出頭せずダンマリを決め込む違反者が多かったため、車両の持ち主に責任を負わせる使用者責任に変更されたのだ。そして出頭は任意で強制力があるわけじゃなく、放置しておくと「放置違反金」の納付書が届く。使用者責任に対する制裁は金銭のみで点数が引かれることはなく、出頭しないほうが結果的に「得」という話はあながち間違いじゃない。法の抜け道をひとつ塞ぐために改正したら、皮肉にも別の抜け道ができてしまったのだ。 ただし同じクルマが何度も放置違反金の処分を受けると、車検が受けられないという重いペナルティを課せられる。いずれにせよ身勝手な駐停車違反は事故や渋滞の原因になりかねず、ルールを熟知しつつマナーとモラルを持ったドライバーを目指したい。
【関連記事】
- 【画像】駐車違反のルールを知らないと痛い目をみる! 駐車禁止の標識などを見る(8枚)
- ◎ エンジンルームにシャワーで水をかけて大丈夫!? スチームでなくても水洗いできるエンジンの洗浄方法について解説します
- ◎ 一般道にも追い越し車線があるって知ってた? はみ出し禁止違反は最高1万2000円の罰金! 実線と破線の違いは? 今さら聞けないまぎらわしい交通ルールを解説します
- ◎ 人里に出没する熊の目撃情報が絶えません…運転中に熊に出会った際の対処法は? 身を守るためには車外に出ないことが肝心です
- ◎ 合流時のウインカー問題! 右に出すのが正解? ポイントは「交差点」か「付加車線」か…あなたの常識は間違っているかもしれません