【タカオカ解説】天皇皇后両陛下が国賓待遇で英国訪問 車やホテルだけではないロイヤルなおもてなし
■日英協力のウラで…
2021年これウクライナの前になりますけれども、あのイギリスの空母がはるばるインド洋を回って日本に来ました。ご注目をいただきたいのは、これなんです、2022年、海上自衛隊の練習艦『かしま』という船です。 この『かしま』がイギリスに行ったことに、非常に意味がありまして、もちろんイギリスのご招待です。これは将来の海上自衛隊のイージス艦の艦長とか、護衛艦ほかの艦長とか、司令官とか、『未来のリーダー』が、研修の最後の仕上げで乗る船であります。 この『かしま』がイギリスまでいって、イギリス海軍と合同演習やったんです。ということはイギリスは常にやっぱり未来も見てるわけで、未来の何か有事があった時に、あの時お世話になりましたねという環境を、この時に築いておこうとこうと、イギリスはちゃんと考えていたわけですね。 。 そして日本は、いま『世界中の情報』、イギリスは強いんですけども、さらに頼りにしております。というのは、世界中の船の運賃と、それから次に何かどこかの地域で、紛争が起きるかもしれない、イギリスは2つ知り得るものを持ってます。 船の運賃、これ毎日出る『バルチック海運指数』と言います。本日付けの世界中の危険も、油の値段も全部入れて、世界中の貨物船タンカーのお値段がいくらか、これ毎日出るんですね。 それから『ロイズ』は制限のない保険で有名ですが、これは保険市場のことも指しますし、会社のことも指しますが、ロンドンにあります。ここは世界中で、次に火の手が上がりそうな危険なところ、テロがありそうなところを、毎日調べてるんですね。こういったところも日本は十分あてにしてるわけであります。 改めて申し上げておきますが、イギリスという国は実は核保有国です。国連の常任理事国です。世界の大国だと皆さん思ってますが、『日本より国土も小さく、人口も半分ぐらい』なんですね。 今回、陛下に行っていただいている、ロイヤルのつながりもそう、王室の存在感もそう、世界で存在感を示すのに、核を持ってるか持ってないか、あるいは国が大きい小さいだけじゃないっていうことを、イギリスは示してくれてるところです。 天皇皇后両陛下の訪問を見ながらですね、ぜひ日本のこれからの世界での歩み方というものを、皆さんで考えていっていただければと思います。