【タカオカ解説】天皇皇后両陛下が国賓待遇で英国訪問 車やホテルだけではないロイヤルなおもてなし
■「国賓待遇」ホテルのおもてなし
お泊りになるホテルの方をちょっと見てみましょうか。こちらですが、ホテル「クラリッジスロンドン」という風に言います。一泊約1200万円の部屋もあり、最上階が全部スイートになってます。ただ天皇陛下がここにお泊りになるかどうかはまた別の話でございます。 ここはですね、こう言われております。バッキンガムの別邸と言われておりまして、大変な歴史をもつ、200年を超えようかという歴史を持つホテルなんです。世界の王室がお泊りになります。 この王室のホテルの名前を非常に高めたのは、こういうエピソードです。『ベッドの下の土』というので世界的に有名になりました。
■『ベッドの下の土』で有名に
第二次世界大戦中、ヨーロッパの王族はみんな戦争を避けて避難してきた。日本では疎開と言いますが、ロンドンにここで泊まられたわけですね。その中にユーゴスラビアの王妃がいらっしゃって、この王室がお子様を出産するということになった。そうするとやっぱり王族の誇りですね、自分の国の跡継ぎは自分の国の領土で産みたい。 そこでユーゴスラビアの土をわざわざ持ってきて、そのユーゴスラビア王妃のベッドの下に敷き詰め、そして時のチャーチル首相はですね、「ここを今ユーゴスラビアの領土とします」という風にイギリスが配慮をして、お産みになった。 このような大変な信頼を得ているホテルにお泊まりになるわけですが、行ってみたいですよね?見てみたいですよね?イギリスってのはねやっぱり伝統と新しいものが一緒なんですね、『ネット予約』も可能でございます。 ただしアフタヌーンティーというお茶でございます。今の通貨レートでシャンパン抜いていただいて、お一人様1万8000円でございます。90日前から受け付けております。 今回ですね、もうひとつ注目をされるのが、天皇皇后両陛下が外遊される時ってのは、ここです『勲章担当』さんっていうのがちゃんとついてるんですよ。これ大変なんですよ。相手の国も王室ですから、ちゃんと場所と格にあった勲章を持っていかないといけない。1個や2個じゃないんですね。かつては忘れてきちゃったっていうことがあって、日本からわざわざ持っていったという話があるぐらいです。