新OSにも対応、Huawei「Mate 70 Pro+」が中国で発売に
Huaweiから自社製プロセッサ搭載の最新モデル「Mate 70」シリーズが計4製品、登場しました。2024年12月時点では中国でのみで販売されています。 【画像で見る】ホワイトモデルの背面。よく見ると繊維が混ざっている その中でも上位モデルの「Mate 70 Pro+」は、新たなボディー素材を採用した意欲的な製品です。中国では6499元(約14万円)で販売されています。 Mate 70 Pro+の採用するチップセットは非公開ですが、調査会社の報告などから、子会社のHiSiliconが開発した「Kirin 9020」と推測されています。ディスプレイは6.9型(2832×1316ピクセル、カメラは広角5000万画素+超広角4000万画素+3.5倍望遠4800万画素です。なお「+」のつかない「Mate 70 Pro」もありますが、見た目はほぼ同等で、カメラ部分のベゼルカラーが異なっています。 Mate 70 ProとMate 70 Pro+の背面はパネルの素材も異なっています。Mate 70 Pro+は樹脂の中にファイバーを練り込んだ新素材を採用しており、剛性を高めると共に、表面に細かな光沢感を与えています。 また、Mate 70 Pro+は「高輝度玄武岩構造」というチタン合金を採用し、強度を高めています。このように両者はボディー構造に差異があるのです。 ざらつきのあるように見えますが、表面は平滑感を高めた仕上げになっています。指紋の跡も残らず、より高級感を味わえます。 グレーモデルはファイバーをゴールドとシルバーカラーにしたことで、より繊細な印象を与えてくれます。Huaweiのフラグシップモデルにふさわしい仕上がりです。 一方で、ブラックモデルはサンドブラスト風の加工、Mate 70 Proは単一なブラック仕上げなので、こちらの背面も2機種で異なる印象です。 さて、カメラは他社のハイエンドモデルと同等の性能ですが、広角カメラは可変絞りを搭載しています。f/1.4からf/4.0までを切り替えできます。Mate 70シリーズは他に「Mate 70」「Mate 70 RS Ultimate Design」を合わせた4機種が登場しますが、全モデル同じ可変絞りカメラを搭載します。 カメラ性能は安定の品質、Huawei独自のXMAGE技術で映える写真も自然感を忘れずいい色に仕上げてくれます。可変絞りはアパーチャモードではワンタッチ切り替え、プロモードでは細かく設定できます。 さて、Mate 70シリーズはHuaweiの次世代OS「HarmonyOS NEXT」に対応します。同OSはAndroidベースから完全離脱し、独自開発されたもの。従来のアプリは動きません。今後どの程度アプリが増えるかが普及のカギを握るでしょう。また、HarmonyOS NEXTの新機能も増えています。その1つ、ハンドジェスチャーによるコンテンツのコピペを試してみました。 同じHuaweiアカウントでログインしている端末同士で写真をコピーしてみましょう。 写真表示されている端末の前で手のひらを広げます。すると画面上部に手のひらアイコンが表示され、手のひらを認識したことが分かります。分かりやすいように矢印を入れました。 その状態で手を握ると、写真も握られたようなアニメーション表示がされます。 手を握ったまま隣の端末の前に持っていきます。画面上部に手を握ったアイコンが表示されます。これも矢印を見ると分かるでしょう。 その状態で手を開きます。画面に「O」のリングが表示され、写真がコピーされます。慣れれば素早く操作できるので、手軽なコピペが可能です。 この手の機能はかなり前にも実装した端末がありましたが、動作は不安定でした。Mate 70 Pro+のHarmonyOS NEXTでの操作は快適であり、今後はこの操作がタブレットやPCなどでもできるようになるのでしょう。Mate 70シリーズの登場でHarmonyOS NEXTの普及も一気に広がるかもしれません。
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