小学校から始めるのがベスト!「自分から勉強する子」になるために身につけたい“3つの力”
・まずは小学生のうちに「継続力」をつける
「うちの子には無理!」という親御さんの声が聞こえてきそうですが、焦らなくても大丈夫。まず、全ての小学生が身につけてほしいのは、ステップ1の「継続力」です。 毎日、決められた分量のドリルを解いたり、単語や漢字を暗記したりする。これができるようになることが、自立学習への第一歩です。 「戦略的高校受験」では、小学生のうちにステップ2の「問題解決力」まで身につけることを目標とします。なぜなら、小学生でステップ2までを習得すると、高校受験では早期からの塾通いが不要になるからです。ここまでを身につければ、高校受験対策としては、通信講座などの補助教材との併用で中学2年生までは乗り切ることができるでしょう。 ステップ3の「計画設計力」は、中学校に入ってから、定期テスト勉強で本格的に磨かれていく力です。 しかし、小学生の段階でも、英検や漢検、算数検定などの検定試験に取り組むことで、具体的な目標に沿った学習計画の立案が可能です。 夏休みの宿題の時間などは、学習計画の設計に挑戦する絶好のチャンス。 早い段階でステップ3のスキルに取り組むことは、中学の学びにスムーズに移行するための良い練習になります。 「計画設計力」は、子どもに失敗の経験をさせることも大切です。親から見たら実現性に乏しい計画を立てたとしても、まずは見守ってあげましょう。破綻しかけたところで、軌道修正のアドバイスをしてあげればいいのです。
〈著者プロフィール〉東田 高志
Xで 4.6万フォロワーのいる教育系インフルエンサー。首都圏の受験情報を毎日配信している。実生活では、20 年以上のキャリアを持つ塾講師。学校と塾の変化を見続け、現場を知り尽くし、小学生~中学生を教えてきた。おもに首都圏を中心とした教育ウォッチャーでもある。教え子のなかには、中学受験の撤退組、全滅組がおり、中学受験が合わなかったと感じる子どもをたくさん見てきた。保護者からも毎日「中学受験やめるべきでしょうか」と悩みが寄せられる。その疑問に答える形で、「選択肢のひとつとして、高校受験もよい面が多い」とおすすめする本書の執筆を決意した。フィールドワークとして都内各地の公立中学校や都立高校を訪問し、区議会議員とのコラボイベントも開催している。
with online