「技術よりも大切なことがある!」アダム・スコットが全ゴルファーに伝えたいこと
ジュニアの頃になるべく「プロと触れ合う機会を持ったほうがいい」との考えのもと、毎年日本でイベントを開催してくれているアダム・スコット。その内容はジュニアだけではなく全ゴルファーの参考になる教えが満載だった。さらに月刊ゴルフダイジェストだけにスウィングの深い話も語ってくれた! 今回は「月刊ゴルフダイジェスト」1月号に掲載した全6ページに渡る内容から、ラウンド前に気を付けたいポイントに注目してお届けする。
アダム・スコット
教科書のように欠点のない美しいスウィングの持ち主で、44歳になった現在もFedExランク4位T、世界ランク20位と第一線で活躍している。米国14勝、欧州9勝。オーストラリア出身(※データは12月12日現在)
「ラウンド前は“今日の球筋”だけ確認しよう」
絶対にスウィングを直しちゃダメ ! レンジでミスしてもガッカリしないこと この日のイベントはアダムのショットデモンストレーションからスタート。すると「まずはウォーアップしないとね」と言いながら、さっそく貴重なアドバイスをしてくれた。 「ラウンド前のウォームアップはターゲットをきちんと決めてそこを狙って、リズムだけを意識して打つこと。そしてもしフェードが持ち球なのにフックが続けて出たとしても、それを直そうとしないことが重要だよ」 確かにラウンドでのミスショットを少しでも減らしたくて、ついナイスショットが出るまでスウィングをあれこれと直しながら打ってしまいがち。 「ウォームアップなのにスウィングを変えてしまうと右にも左にも飛ぶようになってスコアメイクが難しくなる。僕はフックが出るなら『今日はフックの日だ』と受け止めるようにしているよ」
伝えたいこと①
「ターゲットを決めて打ち、フックしたらそれを受け入れよう」 地面にターゲットを指すクラブを1本置いて、アドレスのアライメントも確認しながら打つ。そしてもしフックが続けて出てもそれを受け止めて直さずに、その日のラウンドはフックを基本にマネジメントする。