「タニタ辞めて1000人を笑顔に」 あれから4年、まだ3人ぐらいだけど… 親会社を動かした小さな一歩
タニタを動かした
そして、選ばれたこと以上にうれしい出来事がありました。 選定結果をプレスリリースしようとした際、親会社のタニタから「thousandsmilesとタニタの連名で出しましょう」と提案があったのです。 連名のプレスリリースには、こんな一文があります。 「今回のサウザンスマイルズの『情報アクセシビリティ好事例2023』での選定を機に、親会社である株式会社タニタのウェブサイトも、より多くの人にとって使いやすいものとなるよう、順次アクセシビリティ対応をすすめていきます」 ここで言及したのはウェブサイトのみですが、製品に関しても誰でも使いやすいものにするべく、話し合いが進んでいるそうです。 「お金の面ではほとんど貢献できていませんが、『私たちもできることがあるんだ』と自信につながりました」と須永さん。 サイトの原稿作成で培った誤読が少ない文章の書き方を提案したり、視覚障害当事者へのヒアリングや会話の中で得た声をタニタの商品開発に活かしたり。 自分たちだけでなくタニタも巻き込むことで、「1000人を笑顔にする」という目標が近づいてきたと感じています。 「今のところ笑顔にできたのは、白鳥さんも含めて3人ぐらいしか思い浮かびません。でも、1年半前にひっそりはじめた活動がだんだん大きくなっていることが、何よりうれしいです」