様々な業界が放っておかない! F1から引退したダニエル・リカルド……今後は一体何をする?
■ミュージシャンという選択肢?
リカルドは長年、音楽を愛していることを公言しながらも、自分自身には音楽の才能はないということも認めてきた。 ポッドキャストやインタビューでリカルドは、音楽への情熱を常々語ってきた。しかしそれが何であるか、そのビジョンは漠然としているようだ。 自分で演奏したり、歌ったり、作曲したりすることはないだろうが、ライブ会場を作ったり、あるいは音楽ライブのイベントを主催するというような、ビジネス的な分野で音楽業界に参入する可能性は十分にあるだろう。 しかしこれは長期的な計画になるはず。まずは他の分野での活躍を目にしたい。
■ワイン
リカルドはワインブランド「セント・ヒューゴ」と提携し、自身のワイン「DR3」を展開している。このDR3のプロモーションは主にオーストラリアで行なわれており、同国で最大級の酒類販売店で売られている。オンラインでも購入することができる。 ただこのDR3の売上は、リカルド自身が宣伝することに依存しており、このワインのビジネスを続けていく場合は、今後も努力を続けていく必要がある。
■インディカーやNASCARなど、他のレースシリーズへの参戦は?
残念ながらリカルドは、完全にレースから引退することを選んだ可能性が高い。つまり、別のレースシリーズに新たに参戦することはないだろう。 実際にリカルドも取材に対して、レース以外にも情熱を持っていることがあり、他のレースに挑む可能性は低いと語っている。彼のSNSを見れば、オーストラリアのモトクロススターであるハンター&ジェット・ローレンスとバイクに乗っていることもあるため、もはやレースをする必要性を感じていないようにも見える。もちろん、ル・マン24時間レースなど、いずれかのレースに1戦限りスポット参戦するという可能性はあるかもしれない。
■解説者としての資質は?
最高のアスリートが、最高の解説者になれるとは限らない。しかしジョリオン・パーマーのように、F1で特に目立つようなキャリアを残せなかった人物が、優れた評論家になるという例もある。リカルドの素晴らしい個性を考えれば、カメラの前に立つ姿を再び見たいと思うのは自然なことだろう。 ただ実は2023年のカナダGPの際にリカルドは、ESPNで解説に挑戦した。ただその時の結果を見れば、彼にとっては得意な分野ではないように見える。 リカルドの強みは、その明るく魅力的な性格と、人々をリラックスさせる能力であろう。それを考えればF1専門の解説者というよりも、複数のスポーツを股にかけて活躍するパーソナリティーのような役割の方が合っているかもしれない。
Emily Selleck