老化を退け、肥満・糖尿病・高血圧にも効果あり…科学的に実証された紅茶の「すごい効能」
抗酸化物質が老けない体を作る
「活性酸素」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 日常生活ではあまり登場しませんが、健康に関心の高い方は、健康や美容関連のテレビ番組などで耳にしたことがあるかもしれません。この活性酸素こそが、生活習慣病を引き起こす原因となる、目に見えない怖い存在なのです。 私たちは、呼吸をすることで大量の酸素を体内に取り込んで生きていますが、この体内に取り込まれた酸素の一部が活性酸素になります。 本来、活性酸素は体内で細菌やウイルスを退治してくれる働きがあるのですが、活性酸素の量が過剰になると、突然役割を変え、体内に悪影響を及ぼし始めます。 活性酸素の量が過剰になる要因としては、喫煙や大気汚染、ストレスなどが考えられるといわれています。 過剰になった活性酸素は、正常な細胞や遺伝子に対して攻撃し、酸化させます。酸化させるというのは、金属がサビるのと同じように体をサビつかせること。これが老化を早め、さまざまな病気を引き起こす原因になるらしいのです。 体を守ってくれるはずの活性酸素が、増えすぎると悪者になるなんて。人数が増えると仲間割れしてしまう人間関係を、ふと想像してしまいました。 でも、そんなときってどうするでしょうか。ドラマや映画の世界なら、誰か勇敢な人が仲裁に入って、統率を図ったりするでしょう。実は、それはドラマの世界だけではありません。私たちの体内で、過剰に発生した悪者、活性酸素に立ち向かう勇敢な存在があるのです。 それは、「抗酸化物質」と呼ばれる、活性酸素そのものを取り除く物質のこと。この抗酸化物質は、私たちの毎日の食事から摂取することができます。解決の手がかりはとても身近なところにあるというわけなのです。
抗酸化物質は、毎日継続がポイント
生活習慣病を予防するためには、体の中に過剰に発生する活性酸素をやっつけなくてはいけないということがわかりました。 しかし、この活性酸素はなかなか手ごわい強敵で、まとめて一掃することはできません。もぐらたたきのように次から次へと発生するので、退治することをやめたり、休んだりすることができないのです。 そんなふうに考えると、疲れてしまいそうですね。でも、疲れることなく活性酸素を退治し続けてくれる強い味方が、身近なところに豊富にあるのです。それは何かというと、「食べ物」や「飲み物」など、毎日の食生活。 私たちが口にするほとんどの食材に、大なり小なり抗酸化物質が含まれているといわれています。 大なり小なりといいましたが、食材によって抗酸化力にも差があります。抗酸化力、つまり活性酸素を退治するパワーの強さのことをいいますが、実は紅茶の持つ抗酸化力は、数ある食材の中でもハイレベルだという報告があるのです。 抗酸化物質としてよく知られているものとしては、野菜や果物などに多く含まれるビタミンC、E、カロテンが挙げられます。ここで登場するのが、「紅茶ポリフェノール」。