老化を退け、肥満・糖尿病・高血圧にも効果あり…科学的に実証された紅茶の「すごい効能」
紅茶の持つ「抗酸化パワー」
紅茶ポリフェノールもまた、強い抗酸化力を持っていて、ある研究ではビタミンC、Eよりも強い抗酸化力があるということが明らかにされています。 アメリカ農務省が行った実験では、抗酸力が高いとされるニンニク、ブロッコリー、ニンジンの食事1回分よりも、紅茶1杯のほうが、さらに活性酸素を退治するパワーが強いということが報告されています。 紅茶って、すました顔をしているわりに、ものすごい底力を持っているんだなと、感心してしまいます。 こんなふうに、紅茶の持つ抗酸化パワーのすごさを知ると、とにかく紅茶をたくさん飲めば安心と思われがちですが、気をつけたい重要ポイントもあります。 まず、この抗酸化物質は、たくさん摂取して貯めておくということができません。毎日継続して摂り続けることで、着実に活性酸素を退治し続けるという点が重要ポイントその1です。 だから、毎日の習慣にするというのが健康維持のためにとても大切になります。でも、ニンニクやブロッコリーを毎日欠かさず食べるのは少し難しいかもしれません。 そういう点において、紅茶の場合は自宅でも、オフィスでも、外出先でも気軽に手軽に口にすることができますね。その手軽さを、味方につけてしまいましょう。 つづく記事『ランチのセットドリンクは「紅茶」を「食前」にが正解…1杯の紅茶が“血糖値の上昇”を抑える科学的な理由』では、食事と一緒に紅茶を飲むことで食後の血糖値上昇を抑制したり、血管内皮損傷のリスクを軽減するメカニズムについて解説します。
斉藤 由美、冨田 勲