<上海だより>自転車シェアリング人気加熱 破格30分15円「摩拜単車」登場
付近の自転車を地図上で確認したら、その自転車マークをタップすることで離れた場所からでも利用予約として15分間の抑えることが可能です。目的の自転車を発見したら、自転車についているQRコードをスキャンすればすぐに解錠され、運転可能になります。
さて、肝心の乗り心地ですが、さすがに1元で乗れる自転車に期待してはいけないと思ってはいたのですが、初動の感覚としては想像以上にスムーズな印象です。しかし、盗難防止のための設計により車体は重く、破損しやすい部品は除外されておりサドルの高さ調節もできないため、10分ほど漕いでいるとやや疲労感が生まれ、実はあまり進んでいないことにも気づきます。 また、カゴはないため、大量の買い物の際に使用するには不便でしょう。とにかく盗難されやすい部品、破損する・壊されかねない部品は徹底的に省いた設計を意識したそうです。しかし、本当にちょっとした移動と割り切るのであれば、そのコストパフォーマンスを考えると非常に便利なサービスであることには変わりません。
また、上海でここまで火が着いた理由を考えると、短距離間移動に蔓延していたストレスがあるでしょう。まず、地下鉄の開発を急ピッチで進めすぎ、統合的な開発がなされなかったために、距離はさほど遠くなくても移動が不便なことが多いという点です。また、タクシーが安いため一般的な交通インフラとなってはいますが、ピーク時は渋滞により短い距離の移動にも想定以上の時間がかかってしまうので、地下鉄駅間程度の微妙な距離の移動にもストレスがありました。 そこに、30分で1元という低価格で自由に乗り捨てできるシェアサイクルが登場したのです。実際、毎日多くの人がこの自転車に乗っている姿を見かけますし、自分が乗り捨てた自転車がすぐに他の人が使い始ることも多いです。唯一の目立った難点としては、利用回転率の高さと乗り降り場所が自由であるがゆえに二台同時に空いている確率はかなり低く、二人で一緒に移動したい場合にはなかなか自転車が同時に見つけられないので、一人の移動においてその効果を発揮出来るサービスとも言えるでしょう。