みずほFG株が16年ぶり高値、自社株買いはサプライズ-2メガも堅調
(ブルームバーグ): みずほフィナンシャルグループなど3メガバンクグループの株価が高い。14日にそろって今期(2025年3月期)の連結純利益予想を上方修正するとともに、株主還元として自社株買いや増配を発表した。
16年ぶりの自社株買いを発表したみずほFGの株価は一時前日比5.6%高の3727円と08年10月以来の高値を付けた。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は同2.2%高の1838円、三井住友フィナンシャルグループが同1.7%高の3675円とそれぞれ上昇した。
3社の今期純利益予想の合計額は前期比19%増の3兆7300億円と過去最高を更新する見込み。個別でもそれぞれ最高益となる。日本銀行による利上げ効果や政策保有株の売却益が寄与する。
SMBC日興証券の佐藤雅彦アナリストは、みずほFGについて自社株買いは「サプライズとなった」と投資家向けリポートで指摘。「利益計画・自社株取得ともに市場の想定を上振れたため、ポジティブに受け止められそうだ」とした。
みずほFGは発行済み株式総数の1.9%、総額1000億円を上限とする自社株買いを発表。MUFGや三井住友FGもそれぞれ自社株買いを発表した。
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Kazu Hirano