片山元副知事、元局長の告発を「不正な目的と認識」 兵庫百条委
兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、兵庫県議会の調査特別委員会(百条委)は25日、知事の最側近だった片山安孝元副知事(7月に辞職)を証人尋問した。 【写真特集】斎藤知事、最終の証人尋問での表情 片山氏は元県西播磨県民局長の男性(7月に死亡)の告発について、「不正な目的があり、問題外だと認識していた。不正な目的があれば保護の対象にならない」との見解を示した。 片山氏の尋問は3回目で、この日は総括質疑が実施された。百条委は審議内容を精査し、年明けをめどに報告書にまとめて公表する方針。 一連の問題は元局長が3月、知事のパワハラを含む七つの疑惑を告発する文書を報道機関や県議に配布したことで発覚した。 元局長はほぼ同じ内容を県の公益通報窓口にも通報したが、県は公益通報の結果が出る前に、内部調査で「核心部分が事実でなく、誹謗(ひぼう)中傷に当たる」と認定し、元局長を停職3カ月の懲戒処分にした。 公益通報の調査結果を待たずに処分に踏み切った県の対応に問題がなかったか、百条委で調査が進められている。 片山氏は県政混乱の責任を取るとして7月に辞職した。【郡悠介、砂押健太、芝村侑美】