80年代に爆発的ヒット 初代カリーナEDは20年以上も時代を先取りしていた!!
3兄弟としてデビュー
少し前置きが長くなったが、今回取り上げる初代カリーナEDがデビューしたのは、1985年の主役の7代目スカイラインと同じ8月だがそのちょっと前。 セリカ、コロナクーペとともに3兄弟を形成し同時にデビューした。ハッチバッククーペ(トヨタ流ではリフトバック)のセリカ、トランクが独立したノッチバッククーペのコロナクーペに対しカリーナEDは4ドアハードトップ。一方FF化されたカリーナセダンはカリーナEDの登場後も販売されていたが、デザイン面で大きく差別化されていた。 プラットフォームはFFコロナと共用となったため、セリカ、カリーナともA型の型式からコロナ系のT型に変更され、3車ともST160系となった。ちなみに型式のSは、S系エンジンを搭載していることを意味している。
今ではあり得ない車名!?
カリーナEDの車名についてだが、現代でEDと言えば、勃起不全(Erectile Dysfunction)の一択でしょう。アラカンの筆者も他人ごとではない(笑)。カリーナEDと聞けば、懐かしさよりもまずそれを思い浮かべてしまう。まぁそんな年齢になったということ。ちなみにカリーナEDはエキサイティング・ドレッシーの略。ドキドキするようなオシャレな雰囲気といった意味になると思われるが、余計なお世話だが今なら絶対にEDと命名されていないはずだ。
トヨタ初のピラーレスハードトップ
初代カリーナEDのボディサイズは、全長4475×全幅1690×全高1310mm。コロナとマークII系の間に位置するセダンで、背の低い流麗なデザインが特徴だ。トヨタはセンターピラーが残るピラードハードトップしか持っていなかったが、カリーナEDはトヨタ初のセンターピラーレスハードトップだった。ピラーレスハードトップは日産ブルーバード、セドリック/グロリアなど、日産の十八番だったが、カリーナEDでトヨタが初参入となった。
浪人生を魅了したデザイン
初代カリーナEDがデビューした時筆者は浪人中。8月と言えば夏期特別講習、全国模擬試験などはあったが、まだまだお気楽モード。そんな時にデビューしたこともあり、すでに免許を取得してクルマを買っていた友人と一緒にディーラー巡りをした。 3兄弟で一番興味があったのは流面形セリカだったが、初代カリーナEDの実車を目にしてあまりのカッコよさに感激。マークIIは窓を開けた時にセンターピラーが残って不格好だったが、初代カリーナEDはピラーレスハードトップだから前後の窓を開けた時にホントにカッコよかった。 当然カタログをもらって、家に帰ってにらめっこ。