「赤いネット入りのミカン」には要注意…15年間フルーツ中心の食生活を続ける男が解説「正しいミカンの選び方」
■小さいミカンのほうが味が濃い確率が高い ・目利きポイント ①小玉の温州ミカン 貯蔵ミカンを除き、小さいミカンのほうが味が濃い確率が高い。 ②ヘタの中央の軸(果梗跡)が細いもの 温州ミカンは樹齢が高いほど果梗が細く、また味の濃い実ができる傾向にある。 ③皮の粒々が小さくて多いもの 表面の粒々(油胞)にはリモネンなどの精油成分が詰まっている。油胞が小さくて多いほど香りが高い。 ■色が濃いほうがオススメ ④外果皮に適度なキズがあるもの 温州ミカンには、陽のよく当たる、木の外側に成って、糖度も高い傾向にある[外成りミカン]と、陽があまり当たらない、木の内側に成る[内成りミカン]がある。枝や葉が風に揺られて、外果皮についたスリキズは外成りミカンに多い。 ⑤外果皮が濃いもの 店頭で、同じ産地のミカンを選ぶ場合は、より色が濃いほうがオススメ。ただし赤いネットに入っている場合は、実際の色より赤く見えるので注意。 ⑥浮き皮でないもの 浮き皮とは、実と果皮の間に隙間があるものをいい、味が薄い傾向がある。ただし、外皮はとてもむきやすい。 ⑦等級が高いもの 産地や出荷団体が同じなら、等級が高いと糖度も高いことが多い。産地や出荷団体が違えば、基準は異なるが、ミカンの空箱を見つけたら、等級(秀・優・可など)を確認しておき、より高い等級のものを選ぶのもオススメ。
■ヘタを下にして保存する ・保存方法 ①袋買いの場合 帰宅後すぐに、袋から取り出し、傷みがないか確認する。 ②箱買いの場合 受け取り後すぐに、箱からすべてのミカンを取り出し、底に新聞紙を敷いたワイドバスケットに、皮が厚いヘタ側を下にして入れ替える。その際、傷んだミカンは取り除いておく。そして、暖房などが当たらない、暗くて涼しいところに保存する。 ※SSサイズなどの超小玉ミカンは、外果皮が薄く日持ちが悪いので、早く食べるのが望ましい。毎日の傷みチェックは欠かさずに。 ■お湯につけると甘くなる ・食べ方 冬に温州ミカンを食べて冷えるなら、食前や入浴前に食べるのがオススメ。 酸が強い場合は、酸を早く抜くために、ヘタ側を上にして何日か冷暗所で保存する。すぐに酸味を減らしたいときは、お湯に数分浸けるか、揉むなどすると酸が抜けて甘くなる。 ・栄養 普通サイズの温州ミカン1個の可食部の重さは、Sサイズで60g前後、Mサイズで80g前後、Lサイズで100g前後。 早生温州の薄皮つきの果肉は、水分が87%で、糖質は9%しかないので、一般的なお菓子に比べると、糖質やカロリーは少ない。例えば、メロンパン1個の糖質量は、Mサイズの温州ミカン8個分に相当し、ショートケーキ1Pのカロリーは、Mサイズの温州ミカン10個分に相当する。