重ね着するときは要注意 静電気を予防するには 意外な盲点も
乾燥する季節にやっかいなことのひとつが、“パチッ”と痛い静電気。実は、着る服の素材の組み合わせで、静電気を起こりにくくすることができるのを知っていますか。洗濯にまつわる情報を発信している、花王株式会社のお洗濯周りの公式X(ツイッター)アカウント(@kao_attackjp)が、静電気対策について紹介し、注目を集めています。 【画像】静電気が起こりにくい重ね着の参考になる表 実際の投稿 ◇ ◇ ◇
3つの静電気対策
体調管理のためにも重ね着が欠かせない冬。投稿によると、静電気対策には、「静電気が起きにくい素材選び」が大切です。 衣類の素材には、「+(プラス)の電気を帯びやすい」ものと、「-(マイナス)の電気を帯びやすい」ものがあります。投稿には、衣服の代表的な素材が、どちらの電気を帯びやすいのか一目でわかる、<繊維の摩擦の帯電列>という画像が添付されています。 <繊維の摩擦の帯電列>(紹介順に帯びやすい) ○プラスの電気を帯びやすい 羊毛 ナイロン レーヨン 木綿 絹 アセテート ○マイナスの電気を帯びやすい ポリエチレン ポリ塩化ビニール アクリル ポリエステル ビニロン ※測定方法により、順序が異なる場合があります(出典:清潔な暮らしの科学 生活編)。 プラスとマイナスの差が大きいほど静電気が発生しやすくなるため、重ね着するときの組み合わせに気をつけると、静電気が起こりにくくなるそうです。組み合わせの例として、「アクリルのセーターとナイロンのダウンジャケットの重ね着は要注意です!」とする画像も添えられています。 投稿の本文では、ほかにも「部屋の湿度を60%程度にキープ」する、洗濯をするときに「柔軟剤を使う」といったポイントも紹介しています。
靴下屋が静電気になりやすい組み合わせをリプライ
さらに、靴下屋などを運営するタビオ株式会社の公式アカウントが、花王株式会社のポストに対してリプライ(返信)しています。 「タイツ(ナイロン)とアクリルのスカートやズボンも注意です」 冬に出番が多いタイツは確かに盲点。タイツをはいているときに、スカートやズボンが足元にまとわりついて感じるのは、ナイロンとアクリルの組み合わせなどで、静電気が発生していたからだったのです。 これから寒さが厳しくなり、ますます空気が乾燥しやすい季節になります。身近なところから静電気対策をしていきたいですね。
Hint-Pot編集部