白井英治・寺田祥はGPへ優勝条件 / 下関ダブルチャレンジカップ展望
抜群の戦績を残す地元の両雄寺田祥、白井英治を追うのは馬場貴也、瓜生正義ら
ナイター開催への移行後、下関では17年チャレンジカップ、20年メモリアルと2回のSGが行われてきた。7年前、今回と同じチャレンジカップを制したのは毒島誠。自身にとって2度目のSGタイトルで、ナイターSG巧者の異名を決定づける優勝だった。 そして4年前、メモリアルで優勝したのが寺田祥。こちらも自身にとって2度目のSG優勝。そしてうれしい地元SG制覇だった。この時の寺田は予選を11121で終え、準優、優勝戦も圧倒。まさに地元の雄にふさわしい走りで地元ファンの大声援に応えた。 白井英治は通算118回の優勝(※ 24年10月末時点)の内、25回が下関。GI優勝も3回ある。18年徳山グラチャンで、地元SG優勝は果たしているが、下関でのSG優勝へのモチベーションは、白井が一番高いのではないだろうか。 寺田も白井もグランプリに出場するためには優勝が条件となりそう。今村豊さんの想いを引き継ぐ両雄が、地元SGを盛り上げることは間違いない。 他に当地巧者として挙げられるのは馬場貴也と瓜生正義。2人とも当地周年覇者だ。基本的にはインが強い水面ではあるが、逃げ以外の決着は特に偏りもなく、柔軟なレースが持ち味の両者にはいかにも合いそう。馬場はグランプリ前に抑えることも考えられるが、ボーダー争いの瓜生はここで少しでも賞金を加算したいだろう。 2年前のボートレース甲子園、優勝戦には今回のチャレンジカップに出場する5選手が優勝戦に進出している。深谷知博にとってはその時の再現といきたいが…。 賞金ランク上位者が、今年の勢いのまま押し切るか、下位からの一発逆転があるのか、熱い、熱いバトルを刮目して待て!
エース機はハイパワー66号機と当地最多3Vの11号機。17、48、49号機も急上昇
当地のエンジンは3月に初降ろし以降、10月26日現在で24節が経過した。それぞれ15~19節使用されており、エンジン相場はほぼ固まったと言える。 その中で、エースと呼ばれるのは66、11号機の2機だ。 66号機は優勝こそ6月に地元の柳生泰二が成し遂げた1回だけだが、初降ろし時に中村日向が「これはエース機になりますよ」との証言通り、その後も伸びを中心にハイパワーを誇っている。また、いわゆるセット交換がなされていない純正品であることも大きなポイントだ。 11号機は使用2節目に君島秀三が優勝したが、その後は落ち目となり、ワースト級の評価。ただ、5月に杉山正樹がセット交換を施すと、見違える舟足に仕上げてV。8月には柳内敬太が節一足で優勝するなど、当地では最多となる3Vを挙げている。 この2機に続くのが17、48、49号機だ。17号機は9月に藤原碧生が優勝して以降、本格化。出足、伸びどちらに振っても上位クラスに仕上がる。48号機は4月に薮内瑞希がセット交換してから急上昇。こちらも出足、伸びともにバランス良く仕上がる良機だ。49号機は9月に山本隆幸が優勝、10月には宇佐見淳が準Vし、上昇度は群を抜く。 その他では7月に近江翔吾が仕上げてから伸びは良好な20号機、海野康志郎が整備で別物にした45号機も注目だ。