少額ですが好きなブランドの株を買いました。だけど「株主優待」が届きません。なぜなのでしょうか?
企業の株式を保有するのにメリットの一つである株主優待は、割引やアイテムの送付を受けられるため注目されています。特に自分が普段から利用している製品の株主優待が届くと、うれしさもひとしおでしょう。 しかし、タイミングによってはその年の株主優待を受けられない可能性もあるため、注意が必要です。そこで本記事では、株主優待を受けられない、または通知が届かない原因を紹介します。
株主優待への通知が届かない原因
まずは、株主優待の通知が届かない4つの原因を紹介します。 ■株主優待の対象株数に達していない 株主優待の通知が届かない理由には、まず株主優待の対象株数に達していない可能性が考えられます。株主優待を設けている企業は、100株以上500株以上といった条件を定めています。そのため、少額の場合には株主優待の条件に達していない可能性がありますので、公式ホームページで確認しましょう。 ■権利確定日までに株を購入していない 株主優待を受けるには、権利確定日までに株を保有しておく必要があります。権利確定日とは、各株主が銘柄を保有して株主としての権利を得られる日を指します。権利確定日の1日前を「権利落ち日」、営業日前を「権利付最終日」と呼びますが、株主優待を受けるには権利付最終日までに条件を満たす株数の株式を購入しなければなりません。 そのため、権利確定日の2営業日前までに株を購入しておく必要があります。 ■株主優待制度が廃止されている 株主優待制度は現在設けている企業でも、将来的に廃止する可能性があります。株主優待制度は義務付けられているわけではなく、各企業が独自に行っているため、企業の状態によっては廃止されている可能性もあります。株を保有している場合は、定期的に企業の公式ホームページを確認することをおすすめします。 ■登録した住所が誤っている そもそも登録した住所情報が誤っていて、通知が届いていない可能性もあります。また株式を取得した後に引っ越しをして、住所の変更がなされていなかったり転送手続きが完了していなかったりする場合でも、通知が届かずに「株主優待を受けられていない」と気がつくことがあります。