新潟が初の決勝進出へ王手！(C)Getty Images

JリーグYBCルヴァンカップ・プライムラウンド準決勝第1戦のアルビレックス新潟vs川﨑フロンターレが9日にデンカビッグスワンスタジアムで開催された。 【動画】新潟が圧巻4発で初の決勝進出に前進！ 対するFC町田ゼルビアを2戦合計スコア5-2で撃破し、9年ぶりのベスト4入りを果たした新潟は、直近のリーグ戦から先発メンバーを8人変更。GK阿部航斗、稲村隼翔、秋山裕紀、谷口海斗らが起用された。 準々決勝でヴァンフォーレ甲府を2戦合計スコア2-1で破り、4年ぶりのベスト4進出を果たした川崎Fは、直近のリーグ戦から先発メンバーを4人変更。GK山口瑠伊、河原創、脇坂泰斗、エリソンらがスタメン入りした。 直近で対戦した9月27日の明治安田J1リーグ第32節では、5-1で川崎Fが大勝。しかし、この一戦では新潟が序盤から川崎Fゴールに襲い掛かる。3分、佐々木旭のバックパスが弱くなったところを見逃さなかった小野裕二がボックス内からシュートを放つ。だが、ここは枠を捉えきれず。 その後もチャンスを作るのは新潟。19分、ファウルを受けた秋山裕紀がクイックリスタートで、ハーフウェイライン付近やや右からボックス内へロングボールを送る。これを胸で収めたファーサイドの小野が切り返しから一人かわし、右足を振り抜くも、GK山口が立ちはだかった。 それでも新潟は24分、ボックス右外から小野がクロスを供給する。中央で相手DFに頭で触られるも、ファーサイドに流れたボールを谷口が右足ボレー。ボールはゴール左に吸い込まれ、ホームチームが先手を奪った。 しかし29分、先制点を奪った谷口が座り込んでしまい、プレー続行不可能に。新潟は小見洋太をスクランブル投入する事態に見舞われる。それでも新潟は動じず、前半終了間際に追加点。45分、自陣左サイドでのボール奪取から秋山が巧みにキープし、ボックス右手前へスルーパスを送る。走り込んだ太田修介がセサル・アイダルをはがし、ゴールエリア右からシュートを放つと、GK山口の足に当たってゴールイン。点差を2点に広げて前半を終えた。 思うような試合運びができていない川崎Fは後半開始から、遠野大弥とエリソンに代えて、家長昭博と山田新を投入する。しかし、新潟が攻撃の手を緩めず。50分、ボックス右でクリアボールを拾った藤原奏哉が右足を振り抜く。ゴール前で長谷川元希が右足で合わせ、ゴールネットを揺らした。 さらに新潟は53分、自陣右サイドからカウンターを発動し、長谷川からパスを受けた小野が一気に逆サイドに展開。ボックス左外から、小見、橋本健人とつなぎ、最後は星雄次がペナルティアーク左手前から右足でゴール左に突き刺した。 これでスコアは4-0に。それでもようやく川崎Fが攻勢に転じ、71分に途中出場の山本悠樹の左CKを瀬川祐輔がプッシュ。3点差に縮めた。 だが、川崎Fの反撃はこの1発のみに。新潟が4-1で先勝し、クラブ初の決勝進出に大きく前進した。 ■試合結果 新潟 4-1 川崎F ■得点者 新潟：谷口海斗（25分）、太田修介（45分）、長谷川元希（50分）、星雄次（53分） 川崎F：瀬川祐輔（71分）