ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、イギリスの日刊紙『The Guardian』のインタビューで、レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーを激しく批判し、「彼の言うことは信用できない」と主張した。この長時間のインタビューでは、スージー・ウォルフに関してFIAが開始した調査の話題が前面に出た。ウォルフは、その後のホーナーの行動によって彼に対する深い不信感が残ったと明かした。 【写真】2024年F1第22戦ラスベガスGP水曜日 トト・ウォルフ&スージー・ウォルフ その背景には、昨年初めに扇情的な雑誌が、スージー・ウォルフが利益相反行為によって多額の金銭を手にしていると主張する記事を掲載したことがある。FIAは彼女の件について調査を開始したが、FOMから全チームにいたるまで、ほぼすべてのF1コミュニティから大きな反発を受けたため、調査は3日以内に中止された。ウォルフが説明したように、ほぼすべてのチームが調査に反発した。 ウォルフは次のように語った。 「私は多くの嫌なことに耐えられるし、慣れている。しかし、もし完璧な評判を受けている妻がまったく関係のない争いに巻き込まれたとしたら、そこでお遊びは終わりだ」 ウォルフは、「反応は素晴らしかった」と非常に喜んだことを明かし、次のように述べた。 「私はどのチームにも電話を1本もかけなかったが、フレッド(フレデリック・バスール/フェラーリ代表)がそれを引き受けてくれて、こう言った。『これは本当に不公平だ』とね」 フランス人のバスールは夫妻のよき友人で、ふたりの結婚式ではトトの花婿介添人を務めた。しかし、他の同僚たちからも即座にサポートがあったとウォルフは説明した。 「ギュンター・シュタイナー(当時のハース代表)からジェームズ・ボウルズ(ウイリアムズ代表)まで、誰もがすぐにこの件に取り組んでくれた。クリスチャンを別にすれば、全員が我々を支持する文書に署名する準備ができていた」 「私が理解する限り、彼は次のように言った。『私は“Sky”のインタビューを受けるが、そのインタビューで私は関わっていないと言うつもりだ。私はその書類に署名しない』とね。他の9チームは、『わかった』と言った。しかし、それは見栄えがよくないことで、声明に参加すべきだと彼がアドバイスを受けたことは明らかだ」 しかしそれだけではなかったという。 「2回目の見直しで、彼は声明文に『公式』という言葉を入れようとした。彼は、誰もFIAに公式に苦情を申し立てていないという覚書を求めたが、他のチームは『わかった。我々は我々の声明を出すので、君は独自の声明を出せばいい』と言った。結局彼はそれにサインをした……」 その後、ウォルフは「彼の言うことは信用できないと思う」という衝撃的な発言をした。 「スージーは巻き添えの被害に遭ったと思う。その多くは、彼女が成し遂げたことに対する無礼から生じている。女性レーシングドライバーとして、そして変革の貢献者としての功績だ。またこれは、妻がクルマの内外で功績を挙げるまでに経験した苦しい道のりを軽視することで、私にひどい仕打ちをしようとするものだ」 [オートスポーツweb 2024年11月22日]