「ムキムキボディ」のカワウソ!? たくましい激レア〝干し物〟写真にSNS注目
丸太の上で気持ちよさそうに寝そべっているカワウソ。でも、なんだかイメージが違うような……。盛岡市動物公園 ZOOMOがSNSに投稿した写真に注目が集まりました。写っているのは「ムキムキボディ」のメスのカワウソです。詳しく聞きました。 【画像】これが「ムキムキボディ」のカワウソ 激レア〝干し物〟写真
たくましい「カナダカワウソ」
9月中旬、盛岡市動物公園 ZOOMO(@moriokazoo)がX(旧Twitter)に2枚のカワウソの画像を投稿しました。 <天気が良くて涼しい日にごくまれに出会うカナダカワウソのメス“カエデ”の「干し物」です。丸太の上で力を抜いてとろけたようにしていました。この体勢だとカナダカワウソが筋肉質であることがよく分かりますね!――盛岡市動物公園 ZOOMO(@moriokazoo)のXより> 小さなイメージがあるカワウソですが、カエデのたくましい姿にユーザーからは「ムキムキボディですね!」「カナダカワウソってでっかいんだなあ!」「マッチョ」といったコメントが寄せられ、17万回以上表示されました。
カワウソはカワウソでも
カワウソというと多くの動物園・水族館で飼育されているコツメカワウソのイメージがありますが、ZOOMOで飼育されているのはカナダカワウソです。 写真に写っているのは、15歳のメスの「カエデ」で、2011年2月にZOOMOにやってきたといいます。 カナダカワウソを担当する任嘉韻(ニンカイン)さんによると、カナダカワウソは全長が約100~150cm、体重が約8~15kg。コツメカワウソは全長が約65~100cm、体重が約3~6kgなので、カナダカワウソはかなり大きいことが分かります。 鼻の形は、コツメカワウソが「先が丸くて犬の鼻の形と似ている」一方、カナダカワウソは「栗またはスペードの形」をしているといいます。 爪のサイズと形も異なり、コツメカワウソはその名の通り「小さい爪」です。小魚やエビ、貝などを食べているコツメカワウソは前肢を器用に使い、石などの隙間を探ることができるといいます。 カナダカワウソは「鋭いかぎ爪」を持っていて、岩場や氷の上を滑らず歩くことができるそうです。主に魚類や水中生物、水辺の小動物を捕まえて食べています。 現在、国内でカナダカワウソを飼育している施設は、ZOOMOとアクアワールド茨城県大洗水族館のみだそうです。「以前は釧路市動物園よりオスの”リッキー”を借りるなど繁殖を試みましたが、繁殖には至りませんでした」と任さんは話します。