極小/半透明の物も測定 ロボットの「目」を進化させるAIカメラ
正解なし、データ量10分の1のAI学習も実現
半透明物体や光沢のある物体への対応は、AIベースのステレオビジョンアルゴリズムによるものだ。従来のステレオビジョンアルゴリズムでは左右のカメラの画像から特徴点同士をマッチングする手法をとっていて、半透明物体や光沢のある物体は特徴点を得にくいことから計測誤差が発生してしまう。新製品では大量学習を行ったAIアルゴリズムで、こうした対象物も測距できるようになった。 AIの大量学習では学習時間の長さが課題となるが、京セラは独自の手法で学習に必要なデータ量を10分の1に抑制し、かつ正解データも不要とした。さらに、CGシミュレーション環境を構築して学習データを自動生成する技術を開発し、データ収集コストを抑えたという。 同製品はカメラ単体ではなく、ロボットアームを含めたソリューションとして展開予定だ。2025年4月からに京セラ社内で導入し、2026年には社外にも販売を開始する計画だという。
EE Times Japan