コンビニご飯を週2回に減らして、自炊で月の食費を「4万円」に抑えています。これって実際に節約になってますか?
できるだけ自炊をすることによって、食費を節約しようと考えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、単身世帯における平均的な食費をご紹介し、自炊とコンビニご飯のコスト比較を行います。また、自炊による健康面での利点や、さらに節約するための工夫も提案します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
単身世帯の平均的な食費
まずは、単身世帯の平均的な食費についてみていきましょう。総務省統計局の2024年(令和6年)4~6月における「家計調査 家計収支編」の結果によると、単身世帯1世帯あたり1ヶ月の平均的な食費は表1の通りです。 表1
出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編(2024年4~6月期)」を基に筆者作成 単身世帯のなかでも35~59歳が4万5605円と多く、単身世帯全体の平均は4万2187円となっています。 今回の事例ではコンビニご飯の回数を減らし、自炊で月の食費を4万円に抑えているとのことですが、表1をみる限り、4万円は平均的な金額であることが分かります。もしさらに節約したい場合は、コンビニご飯の回数を今よりも減らすか、自炊を工夫して費用を削減する必要があるでしょう。
自炊とコンビニご飯のコスト比較
次に、自炊した場合とコンビニご飯で済ませた場合のコストを比較してみましょう。 フードデリバリーサービス「GOFOOD(ゴーフード)」を運営するゴーフード株式会社が実施した調査では、一人暮らしの自炊1回あたりにかかる費用は301~500円が最も多い50%という結果が出ています(GOFOOD 調べ)。 一方で、コンビニのお弁当を購入した場合にかかる金額は、小さなお弁当で300円程度、主菜や副菜がしっかりとそろっているお弁当で500~700円程度です。自炊した場合と比較してみると、メニューによってコストは変動するものの、コンビニご飯のほうがコストは多くかかっていることが分かります。 朝と昼は毎日同じだけの食費がかかっていると仮定して、夕飯において自炊した場合とコンビニご飯で済ませた場合のコストを、コンビニご飯700円、自炊500円としてどれだけ節約になるか計算してみましょう。 毎日の夕食をコンビニご飯で済ませた場合には、夕食だけで1ヶ月(30日)あたり2万1000円の食費がかかります。一方で、毎日夕食を自炊した場合には1万5000円、週2回だけコンビニご飯とした場合にはおよそ1万6600円です。 コンビニご飯の回数を減らすことによって、大幅に節約できることが分かります。また、週2回程度であればコンビニご飯を利用しても食費はあまり変わらないため、自身のタイミングで上手に活用することが大切です。