【陸上】上昇中のSGホールディングスに加入した強力ルーキー 全国高校駅伝と箱根駅伝で〝栄光〟を経験した3人が見てきた風景と近未来像《前編》
陸上を始めたきっかけ
──それでは3人の競技歴を振り返ってみましょう。まずは陸上を始めたきっかけを教えてください。 佐藤 中学時代はサッカー部だったんですけど、特設の駅伝部と兼部するかたちで陸上を始めました。とても熱心な先生がいて、尊敬している恩師です。 石原 僕も中学から陸上を始めました。最初はバスケ部に入ったんですけど、走り込みばかりでバスケをやらせてもらえず、夏には友達がたくさんいた陸上部に転部しました。 関口 僕は小5の冬にクラブチームで陸上を始めました。校内の持久走大会で5年連続優勝して親に勧められたのがきっかけです。中学に陸上部がなかったので、そのままクラブチームで続けたかたちです。
高校時代の思い出
──次は高校時代の思い出をお願いします。 佐藤 一番印象に残っているのは1年時の千葉県駅伝です。負けてしまって、悔しくて泣きました。翌年はチームが一致団結して7秒差で勝ち、全国行きを決められたのが本当にうれしかったです。3年時の都大路1区は牽制する展開になったので「もう行っちゃおう」と思ったら、想像以上に走れた感じです。区間賞は狙っていたんですけど、タイムは驚きでした。 石原 憧れていた中学の先輩と同じように兵庫から岡山の倉敷高に進学しました。全国高校駅伝は2年時(6区2位)に優勝できて、すごくうれしかったです。3年時(1区5位)はチームが2位でしたが、練習だけでなく私生活も厳しくて、人間性も高められた高校生活だったと思います。 関口 全国高校駅伝は1年時(7区13位)と3年時(3区13位)に出場しました。朝練習がなかったチームなので、5000mの記録はあるんですけど、長い距離が得意ではありませんでした。3年時は入賞を目指したんですけど、20位と目標に届かず、全国大会の厳しさを知りましたね。
学生駅伝の思い出
──大学時代は3人とも学生駅伝で活躍しました。どんなことが思い出に残っていますか? 佐藤 やっぱり最後の箱根駅伝が一番印象に残っています。「駒大一強」と言われたなかで諦めかけていたんですけど、最後は優勝できて、個人でも4区で区間賞。有終の美を飾れたのかなと思います。 石原 僕は1年時に全日本4区と箱根3区で区間賞を獲得できたんですけど、2年時からは故障が続きました。それまで故障を経験していなかった分、とても苦しい時期でしたが、「これが競技人生のプラスになる」という捉え方をして乗り越えました。 関口 僕は箱根駅伝の出場を目標にしていたので、3年時に3区のスタートラインに立ったときはすごくうれしかったです。4年時は11月半ばに気胸になったんですけど、箱根にはぎりぎり間に合って10区を走らせていただいて区間3位。4年間、頑張ってきたことをしっかりと出せたという達成感がありましたね。
第101回箱根駅伝のトップ3予想
──前回の箱根駅伝から1年が経とうとしています。第101回大会のトップ3を予想していただけますか? 佐藤 青学大、駒大、國學院大ですかね。全日本と箱根で違うのは山があること。青学大は特殊区間に自信を持っているので、その差が勝敗を左右するんじゃないでしょうか。 石原 僕は國學院大、青学大、駒大ですね。國學院大は勢いがありますし、3冠を達成するんじゃないかなと予想しています。 関口 青学大、國學院大、駒大かなと思います。母校・立教は7~9位あたりに食い込んで、シード権を獲得してくれると信じています。
月陸編集部