【陸上】上昇中のSGホールディングスに加入した強力ルーキー 全国高校駅伝と箱根駅伝で〝栄光〟を経験した3人が見てきた風景と近未来像《前編》
尊敬している先輩や選手は?
──尊敬している先輩、影響を受けているチームメイトはいますか? 佐藤 大学の先輩でもある近藤幸太郎さんですね。競技においても実績を残していますが、オンとオフのメリハリがあるので、そこも尊敬しています。 石原 僕は東海大の大先輩である佐藤悠基さんです。オリンピックや世界選手権にも出場されましたし、空いている時間は治療器を当てるなど、すごくケアを大事にしています。日々の生活はストイックですけど、合宿では気軽に話してかけてくれます。 関口 ちょっと恥ずかしいですけど、同期を尊敬しているというか、かなり刺激をもらっています。二人は高校時代から全国トップレベルで戦ってきました。「自分だけ後れるわけにはいかない」というモチベーションで頑張っています。
都大路の1区で〝隣同士のスタート〟
──佐藤選手と石原選手は全国高校駅伝でも大活躍されましたが、それぞれを意識したのはいつ頃ですか? 佐藤 石原は高校2年時から知っていました。その年の全国高校駅伝の優勝メンバーですから。関口を知ったのは大学3年時のMARCH対抗戦です。10000mで好タイム(28分29秒24)をマークして、「立教にこんなに速い選手がいるんだ」と思いました。 ──高校3年時(19年)の全国高校駅伝は佐藤選手(千葉・八千代松陰)と石原選手(岡山・倉敷)が1区を務めていますが、実は隣同士の位置からスタートしているんです。 佐藤 えっ、そうなんですか? それは覚えてないですね(笑)。緊張していたので隣を気にする余裕はありませんでした。 ──その大会では、佐藤選手が日本人歴代最高タイムの28分48秒で区間賞、石原選手は28分56秒で区間5位。また、関口選手(東京・國學院久我山)は3区で区間13位という成績を残しています。 石原 佐藤は高校2年時から「強いな」という印象がありましたね。一方、関口のことは全然知りませんでした(笑)。 佐藤 石原と初めて話したのは大学3年の全日本大学駅伝(3区で石原が区間賞、佐藤が区間2位)だと思います。走り終えたのが同じぐらいだったので、「お疲れ」と声をかけたら、「あ~」みたいな感じでした(笑)。 関口 僕は二人を高校時代から知っていました。全国高校駅伝には一緒に出場していたんですけど、ウチは上位に絡むチームじゃなかったので、ちょっと寂しいですね。