4年ぶりのリーグ優勝へ...福岡ソフトバンクホークス・柳町達選手が「スカパー!サヨナラ賞」を受賞
パ・リーグ ソフトバンク・柳町達選手が、9,10月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。 【写真を見る】サヨナラ打を放った瞬間の柳町達選手 柳町選手は、9月21日みずほPayPayドームで行われた対東北楽天23回戦、1対2の1点ビハインドで迎えた9回裏二死一、二塁の場面で代打として登場し、左翼へ劇的な逆転サヨナラ2点三塁打を放った。 福岡ソフトバンクはこの試合、先発・モイネロ投手が6回7奪三振2失点と試合を作るも、打線が振るわず6回まで無得点に沈む。7回裏、山川選手の本塁打で反撃ののろしを上げると、8回表に登板した杉山投手、9回表に登板した尾形投手が無失点に抑え、良い流れを作り9回の攻撃に繋げた。 迎えた9回裏、東北楽天のマウンドには守護神の則本投手。1点を追う福岡ソフトバンクは先頭の今宮選手が右安打を放つと、栗原選手の犠打、山川選手の四球(申告敬遠)でサヨナラの好機を作る。しかし後続が続かず、二死一、二塁とあとアウト1つで試合終了となる場面で、代打・柳町選手を打席に送る。カウント1ボール2ストライクからファウルで粘り、迎えた5球目、高めの直球を見事に捉えると打球は左翼手の頭を越える代打逆転サヨナラ2点三塁打となった。自身2度目となるサヨナラ打で、チームを4年ぶりのリーグ優勝へ大きく前進させた。 ――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします 「このような賞をいただき本当に嬉しいです」 ――改めて、あの一打を振り返っていただくと、どんな一本だったでしょうか? 「本当に終盤までビハインドでちょっと重い雰囲気だったんですけど、その中で僕の一打で試合が決まって、もう本当に嬉しかった印象ですね」 ――小久保監督が見たこともないようなガッツポーズをしていました。あの映像はご覧なりましたか? 「はい、見ましたね。本当にあんなガッツポーズ出るんだと思いました(笑)」 ――当時の直近1ヶ月間は打点がなかったと思いますが、そのときの調子であったり、あの打席にかける思いというのは、いかがでしたでしょうか? 「本当に直近、なかなか思うような打撃ができてなかった中で、終盤、緊迫した場面で、本当にいい集中力を持って打席に入れた。結果、本当にいいバッティングができたのかなと思います」 ――1つ1つがですね経験として身になっていく時期だと思いますが、あの一打をこの優勝争いの中で経験できたというのは、ご自身にとってはどういうものになるでしょうか? 「終盤プレッシャーがかかる中で、チームの勝利を決める一打っていうのを本当に決めれたっていう経験じゃないですけど、その場面で打てたっていうのはすごい僕自身の自信にも繋がったかなと思います」 ――この後、クライマックスシリーズのファイナルステージが待っています。そこに向けての思いをお聞かせいただけますか 「リーグ優勝はできたんですけど、まだ日本一っていう最終目標は届いてないのでまだCSファイナルを勝ち上がらないと、それは手に入れることはできないので、何としてでもファイナルを勝ち上がって日本一をつかめるような僕のバッティングだったり、プレーをお見せできたらなと思います」 ――本拠地、もしくは遠征先付近でおすすめの飲食店があれば教えてください 「福岡だったら焼肉店ですけど、神社参拝によく行く筥崎宮とかあるんですけど、その近くの【くだら】っていうお店がおすすめです。ハラミが美味しいです」 ――最近ハマっていることがあれば教えてください 「ゲームです。パワプロです」 ――チームはソフトバンク使っていますか? 「いや、チームは使わずに、自分が育てるというか自分の作った選手を作るのが好きです」 ――今回のサヨナラ打を放った際、小久保監督から何か声掛けはありましたか? 「もう声掛けかはよくわかんないです。9回に代打で出されたんですけど、その前に7回と8回と代打行くかもしれないっていう声掛けがあったんです。でも、監督自身が『まだここじゃない、まだここじゃない』って2回とも止めた後に、最後の最後で僕出してサヨナラを打ったので、その勝負勘というかそのタイミングのおかげで打てたのかなと思います」 ――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします 「今回のような試合を決める一打っていうところを皆さんに本当にお見せできたっていうのは嬉しいことですし、これからどんどんそういうプレーを皆さんにお届けしていきたいなと思います」 ※月間スカパー!サヨナラ賞とは 月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。 文=HOMINIS編集部
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